「あなたは何かしらのマニアですか?」と問われたら、オイラはなんと答えるだろうか???
愚ブログではギターに関する事を中心に書いてはおりまっすが、オイラは決して“ギターマニア”ではないと思う。
ギターや楽器に関するお仕事はしちょりまっすが、個人的に所有しているギターはフラメンコ・ギター1本だけだし、家ではほとんどギターは弾かないし、これではとても“ギターマニア”とは呼べないでせう。
たまにご来店されたお客人や、愚ブログを見ていただいたご奇特な方からメールなどで「Luziaさんは楽譜にお詳しいですね」とは言われまっすが、これとてオイラの毎日の中心的なお仕事の一つなので、“楽譜マニア”とは言えないと思ひまっす。
昔、“偏執狂的パコ・マニアのページ”なんていう怪しいパコ・デ・ルシア・ファンサイトをやっていたことはありまっすが、そういう意味ではパコ・デ・ルシア・マニアではあるかも知れないのでっすが、パコに関するありとあらゆる物を蒐集するというような事もございまっせんし、正真正銘のマニアではないかもしれない・・・。
最近、いわゆる“撮り鉄”と呼ばれる鉄道マニアの中でも車両撮影を趣味とされる一部の方に、常軌を逸したマナーの悪さが散見されまっすな。
昨日もネットニュースで、使用禁止されている脚立に乗って写真撮影をしようとしていた某撮り鉄を注意した駅員さんに、「やめてくださいじゃねぇよ。どうしてくれんだよ!」、「なに邪魔してんだよ!いいかげんにしろよ!どんだけ待ったと思ってんだよ!」と逆ギレした輩のことが報道されちょりまっしたが、こんなのはもちろん言語道断である。どう考えても、まともな人間の言動ではあるまい。
もし、許されるのであれば、オイラ的にはこういう輩を見かけたら有無を言わさず即処刑である。もしくは標準型肉便器に加工して使役する。
恐らくこの輩は“世界は自分を中心に回っている”と勘違いしているのであろうが、マナーを弁えて楽しむのが本当のマニアである。取りあえずおんどれは駅員さんと健全な鉄道マニアの方々にまずは土下寝で詫びるがよいっ!
さてさて、気分を変えまっしょう。
冒頭の音源はCacho Tirao(カチョ・ティラオ、1941-2007)の名作、“Milonga de Don Taco(ドン・タコのミロンガ)”でっす。
旧ブログでカチョの事は散々書きまっしたが、オイラが心の底からリスペクトしているギタリストの一人でございまっす。
この曲に関してもかなり詳細に書きまっしたが、“ドン・タコ”とはカチョのお父様のニックネームのようなもので、リスペクトしていた父を偲んだ曲でございます。
楽譜は未出版でございまっして、判読がムズい自筆譜と言われるものや、それを元に有志の方が浄書した譜面が流布したことがございまっす。が、正直オイラに言わせれば全然ダメダメな譜面でございまっす。
でっすので、カチョ唯一の演奏動画
と、前述した自筆譜(?)を照らし合わせてオイラが浄書したものを以前ご紹介しまっした。
楽譜はこんな感じでっす。



カチョの様々な演奏動画をYouTubeで拝見しまっすと、その研ぎ澄まされた演奏技術の素晴らしさに溜息しか出まっせんわ。
この曲でもそうでっすが、バス音の消音技術が本当にスンバラシイっ!
んで、この作品は2000年にリリースされた福田進一さんとEduardo Fernández(エドゥアルド・フェルナンデス)という2大巨匠のデュオ・アルバム、“タンゴ・ミレニアム”にギターデュオ版が収録されちょりまっす。
これはカチョがこの録音のために2ndパートを書いてプレゼントしたそうでございまっす。このお二人ではありませぬが、演奏動画がございまっす。
ムイ・ビエン!
実はオイラ、このセカンド・パートの自筆譜と思われるものを所有しちょりまっす。

署名が書かれているので、まんずまんず自筆譜に間違いないでせう。
旧ブログではこの2ndパートの譜面はご紹介しなかったのでっすが、今回はオリジナル・ソロ版(Luzia浄書)と2ndパート(自筆譜)もおまけしまっす。
是非、レパートリーにお加えなされたし。
Cacho Tirao(カチョ・ティラオ)~Luzia浄書/Milonga de Don Taco(ドン・タコのミロンガ)(PDF)
Cacho Tirao(カチョ・ティラオ)/Milonga de Don Taco(ドン・タコのミロンガ)2ndパート(自筆譜)(PDF)
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