なんだか今日はオイラもいつにも増して身体がだりぃわい・・・。
今日みたいな中途半端な天気も嫌だぁねぇ・・・。暑いんだか涼しいんだか湿気てるんだか乾いてるんだか、よくわかんねぇ・・・。
さて、またまた今更感満載なのでっすけど、多くの方々はトレモロ作品を弾く時の右指運指は
p(親指)- a(薬指)- m(中指)- i(人差し指)
の4本指で演奏されると思いまっする。

で、遍く知れ渡っておりまっすが、クロアチア出身の名手、Ana Vidovic(アナ・ヴィドヴィチ)はトレモロ作品においては全て
p(親指)- m(中指)- i(人差し指)- m(中指)
の3本指で演奏されちょりまっすよね。

冒頭動画の“Francisco Tárrega(フランシスコ・タレガ)/Recuerdos de la Alhambra(アルハンブラの思い出)”も、例外ではござりませぬ。
何故、アナさんは3本指でトレモロを弾かれるのでせう?
動画でお答えになられていまっす。
アナさんにとっては p – m – i – m の方が、p – a – m – i より指が“コントロールしやすい”、“ダイナミックレンジを出しやすい”のだそうでっす。
もちろん、動画でご披露されているようにアナさんは通常の4本指の運指でも大変美しくトレモロを奏でられまっす。
ぢゃぁ、オイラはどうかというと長年、通常の4本指で演奏しちょるので、3本指はかえって弾き辛いっす・・・。まぁ、これは慣れだと思いまっすけどね。
美しいトレモロを奏でるギタリストというと、オイラは真っ先に朴 葵姫さんを思い浮かべまっす。
朴 葵姫さんの“アルハンブラの思い出”の演奏動画をどうぞ。
実に美しいっ!ほんと、理想的なトレモロだと思いまっす。朴さんも通常の4本指で演奏されちょりまっすね。
でっすが、近年は朴さんも3本指でトレモロを演奏されちょってクリビツ!
1:09:24あたりから“アルハンブラの思い出”が始まりまっす。完全にアナさんと同じ3本指で演奏されちょりまっすね。
ちなみに同じトレモロ作品である Agustín Barrios(アグスティン・バリオス)の有名な“El Ultimo Tremolo(最後のトレモロ)”が19:08あたりで演奏されまっすが、こちらも3本指で演奏されているので、現在は朴さんもトレモロ曲はアナさんと同様の理由で3本指にしていらっしゃるのかもしれまっせん。
通常の4本指によるトレモロが苦手な方は、3本指の方が確かに指のコントロールはしやすいので一考に値するかと思いまっす。
【蛇足】
フラメンコ・ギターのトレモロは基本的に5連符で演奏されることが多いっす。運指は
p – i – a – m – i
になるんすけど、試みに
p – m – i – m – i
で弾いてみたら、これはちょっと指に負担がかかって駄目っぽい・・・。

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