“明治維新”から150数年経つわけでっすけど、大昔のようであって実は日本歴史的にはつい最近のことなんでっすよね。
で、“明治維新”を英語では“the Meiji Restoration”と訳されるのな
オイラはどちらかというと、“レストレーション”より“レボリューション”の方がしっくりくるのだが・・・。まぁ、ええわ。
オイラはご多分に漏れず坂本龍馬が好きなんでっすけど、それはやっぱり司馬遼太郎先生の“竜馬がゆく”の影響が強いからなのでっすが、それは小説としての、つまり、“龍馬”でなく“竜馬”というフィクション上のキャラクター像がまず好きなのねん。
が、実際のところ、龍馬はこの小説で描かれるようなもの凄い偉人ではなかったと思う。
様々な同時代資料を読んだりすると、特にこれと言った大偉業は成していないのでっすよね。では、何故未だに惹かれるのか?
オイラの場合は現在、約140通ほど残された書簡を折に触れて読み返すのでっすが、あの時代にあって後学的に現代人とほぼ変わらぬ感覚を持ち得て、それを維新活動の原動力とし、その実現のために当時の武士が考えもしなかった先進的な思考と行動を起こしたのは奇跡的でありまっすし、反面、姉の乙女さんに宛てたくだけた感じの書簡におけるユーモアは他に類を見ない面白さでありまっして(例の“きんたまをつめわるはなし”はここっす)、そのギャップに心惹かれてしまうのでっす。
慶応3年10月14日(1867年11月9日)、二条城に於いて江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜が政権返上を明治天皇へ奏上し、翌15日(1867年11月10日)に天皇が奏上を勅許した所謂、“大政奉還”によってその後、日本は近代国家へと大きく変貌していくのでっすが、もちろん、龍馬もこの件には絡んでおりまっす。
当然、龍馬は二条城に行けるほどの身分ではありまっせんので土佐藩を代表して参政、後藤象二郎が赴くのでっすが、前日の10月13日(旧暦)にその後藤に宛てた、ほとんど脅迫に近い有名な書簡の草稿(下書き)が2010年に発見されて話題になりまっした。

ほんと、その内容はかなりエグくて凄いっすよね。
御相談被レ遣候建白之儀、
万一行ハれざれば固(もと)より必死の御覚悟故、
御下城無レ之時は、海援隊一手を以て
大樹参内の道路ニ待受、社稷(しやしよく)の為、
不(倶)戴天の讐を報じ、
事の成否ニ論なく、先生(後藤象二郎)ニ
地下ニ御面会仕候。
慶応三年十月十三日
超意訳しまっすと・・・。
もし万が一、大政奉還が成らなかったら
後藤さんは切腹するよね。
そうなったら当然、帰って来ないよね。
そんな最悪な事になったらオイラは
海援隊を引き連れて慶喜さんを
帰り道で待ち伏せして襲って、
有無を言わさずぶっ◯しまっす。
もちろん、オイラもその後で切腹して果てるので、
後でお墓で会おうね!
慶応三年十月十三日
っていう感じでっすから・・・。これが正真正銘の命懸けという事でござんすなぁ。現代人はなんとひ弱い事よ・・・。
つ~か、前フリ長っ!どうにも幕末関連の歴史のお話になると歯止めが効かなくなっておもさげながんす。
んで、冒頭の音源はオイラも最近知った(激汗)イラン出身のギタリスト・コンポーザー、パフォーマー、Mansoor Habibdoost(マンスール・ハビブ・ドスト)のギターソロ作品、“Revolution~sonata for guitar Op.5(革命~ギターのためのソナタOp.5)”の第1楽章でげっす。
第2楽章、第3楽章の音源もどうぞ。
お聴きのとおり、これがなかなかムイ・ビエンな作品なんでっすよね。
各楽章の楽譜冒頭はこんな感じでっす。



何と楽譜がマンスールさんのウェブサイトから無償でDLれまっする。正に革命的ぢゃ!
ここにも置いておきまっすので、興味のある方、弾いてみたい方は自由にDLって下され。
Mansoor Habibdoost(マンスール・ハビブ・ドスト)/Revolution~sonata for guitar Op.5(革命~ギターのためのソナタOp.5)(PDF)
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