クラギでクラヴィ

今日は開店直後から昼過ぎまで雑事に忙殺されておりまっした・・・。

何で物事が重なる時って一気にやって来るのだろうか。分散して来いやっ!とイキってもどうもならぬ。お疲れモード全開っす・・・。

あぁ、そろそろ髪切んなきゃな。面倒くさいのぉ・・・。

さて、冒頭の音源はJ.S.バッハがこよなく愛した鍵盤楽器、Clavichord(クラヴィコード)のために書かれたと言われる若い頃の作品、“Capriccio sopra la lontananza del fratello dilettissimo BWV992(カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」変ロ長調 BWV992)”をメリケンのクラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノ奏者、Carol lei Breckenridge(キャロル・レイ・ブリッケンリッジ)がクラヴィコードで演奏したものでっす。

曲もスンバラシイでっすけど、演奏もムイ・ビエン!でございまっする。

昨日、イタリアの鬼才、Francesco Palmieri(フランチェスコ・パルミエリ)の事をチラッと書いたのでっすが(ここ)、YouTubeで他の演奏動画を拝見しまっしたら、パルミエリさんによるこの曲の実に興味深いギターソロ・アレンジによる演奏がございまんした。

この曲のギターソロ・アレンジは昔から結構、存在していまっす。

スウェーデンのギタリスト、Dario Markulinčić(ダリオ・マルクリンチッチ)の自編による演奏音源をどうぞ。

パルミエリさんの演奏はデンマークの現代作曲家、Simon Steen-Andersenシモン・ステン=アナーセン)のアレンジによる1曲目の“Arioso(アリオーソ)”と、3曲目の“Lamento(ラメント)”なのでっすけど、このアレンジではギターのブリッジとサウンドホールの間に弦をミュートするブツ(弱音器とか)を装着し、全ての音を左指&右指のタッピングのみで発音することにより、クラギでクラヴィ(クラヴィコードね)による演奏を模したかなり先鋭的なものになっておりまっす。

まずはパルミエリさんによる演奏動画をご覧なされたし。

弦がミュートされた状態でタッピングをしまっすと、弦の裏側の音しか鳴らないため 1、まるでチューニングが僅かにズレて壊れかかったクラヴィコードで演奏しているかのような趣のサウンドになりまっして、バロック音楽なんでっすけど出てくる音はアヴァンでギャルドっていうギャップ萌えが堪りませぬ。

各曲の楽譜冒頭部分はこんな感じでっす。

譜読みはちょっと大変でっすけど、これはメチャンコ面白いアレンジだと思いまっす。

弾いてみたいチャレンジャーの方。楽譜はここで購入可能でっす。

脚注

  1. 楽譜の序文では “If one damps the strings of a guitar at the bridge and then taps a tone (hitting it with the finger on the fret board without plucking it with the other hand) one only hears the “back side” of the string sounding. ”と、説明されちょりまっす。

Luzia

【源氏名】
Luzia(♂)

【本業】
都内某楽器店でカリスマ店長のフリをすること。

【嗜み】
すちゃらかなギターを弾くこと。

【趣味】
読書(末期の活字中毒者)、たまに映画を観たり、ゲームをしたり。

【特技】
土下寝、妄想、妄執、迷走、酒池肉林。

【資格】
A級穀潰師、超弩級竿師、Luzia流天手古舞&きりきり舞い家元。

【血液型】
絵に描いたようなB型。

【星座】
天秤座。稀に便座。

【不具合】
肛門括約筋が活躍しないことがある。

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【愚ブログについて】

2009年7月某日から2022年8月3日に渡ってやっていたブログ、“土下寝で昼寝~すちゃらかギター弾きの妄執~”を訳あってデータベースごと消滅させてしまい、同年8月10日に装いも新たに再開したブログでっす。ギター(ジャンル問わず)、音楽(これまたジャンルを問わず)、その他に関して書きまくりてぇ~っ!と思った時に駄文を垂れ流しまくる、毒にも薬にもならないブログでっす・・・。

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