最近、Charles Chaplin(チャールズ・チャップリン)の研究家として世界的にも著名な大野裕之先生の著作、“ディズニーとチャップリン~エンタメビジネスを生んだ巨人~”と“ビジネスと人生に効く 教養としてのチャップリン”を立て続けに拝読したのでっすが、これがめちゃんこ面白くて皆様にもお勧めしたい今日この頃でございまっす。チャップリンがいかに偉大な人だったか良くわかりまっす。
ちょっと前にチャップリンのほぼ全作品を一年に一度は観ると書きまっしたが、生誕から134年、没後46年になる現在でも世界中の老若男女に知られているチャップリンって改めてすげぇなと思いまっす。
さて、冒頭の音源はスペインの女優、歌手であったRaquel Meller(ラケル・メレ、1888-1962)の歌唱によるJosé Padilla(ホセ・パディーリャ)の名曲、“La Violetera(すみれの花売り娘)”でっす。
そうっ!
チャップリンのファンの方でしたらこの曲が1931年公開1に公開された名作、“City Lights(街の灯)”に使用(歌は無し)されているのはご存知でござろう。いやむしろ、“街の灯”に使用されて一気に有名になった曲かもしれまっせんね。
(注:下の動画はYouTubeでご覧いただけまっす)
チャップリンはラケル・メレのファンだったとの事ですので、ストーリー上、“すみれの花売り娘”をサウンドトラックとして使用したのは必然でっすね。
さてさて、旧愚ブログを隅から隅まで読まれた事がある奇跡の人はご記憶かと思いまっすが(多分ゼロでせう・・・)、“街の灯”と“すみれの花売り娘”のソロ・ギター・アレンジ譜に関しては一度書いておりまっす。
再掲しまっすと、古くはスペインのギタリスト・コンポーザー、且つ、アレンジャーとしても有名なJosé de Azpiazu(ホセ・デ・アスピアス、1912-1986)のアレンジ、日本では阿部恭士先生のアレンジ2、そして、竹内永和先生のアレンジ3がございまっす。
いずれのアレンジも甲乙つけ難い素晴らしいアレンジでっす。
んで、今回は別件で旧愚ブログでご紹介したことがある、イタリアのGiuseppe Torrisi(ジュゼッペ・トリッシ)というギタリストのソロ・ギター・アレンジをご紹介したいと思いまっす。
まずは演奏動画をご覧くだされ。
ジュゼッペさんのアレンジは上述のアレンジ譜には無いマイナー(短調)のイントロが付されていまっす。
色々調べたのでっすが、この部分はホセ・パディーリャによるものなのか、ジュゼッペさんのオリジナルなのか不明でして、が、こちらで紹介されている管打楽器十重奏のアレンジ譜の冒頭にキーは違いまっすが全く同じフレーズが使用されているので、やっぱりホセ・パディーリャのオリジナルなのかもしれまっせん。
いずれにしろジュゼッペさんのアレンジは秀逸でっす。興味のある方はジュゼッペさんのウェブサイトから楽譜が購入可能でございまっす。
ちなみにチャップリン関係でっすと、“Modern Times(モダン・タイムス)”のラスト近くでめちゃくちゃな原語で歌われる“Je cherche après Titine(ティティナ)”、同作品のエンディング他で流れるチャップリン自身の作曲による、最早スタンダードな名曲として有名な“Smile(スマイル)”、やはりチャップリン自身の作曲によるこれまた有名な“Limelight(ライムライト)”の主題曲“Eternally(エターナリー)”のソロ・ギター・アレンジ譜も購入可能でっす。
脚注
- 日本は1934年公開。
- なんと、阿部先生のウェブサイトから無償で楽譜をDLれまっすっ!
- 現代ギター社から刊行されている“ギターソロのための映画音楽名曲集3”に収録されちょりまっす。
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