結局のところ、東京はほとんどダブル台風の影響は無かったですけど、千葉はかなり大変だったようですね。今朝方はまた青森県、岩手県で震度5弱の地震がありましたし・・・。で、台風の卵がまた生まれそうだし・・・。
美輪明宏さんが老衰のため20日にご逝去されていたのですね。享年91歳。生き様は勿論、芸術分野におけるその全てが、誰も真似の出来ない境地に達した素晴らしい方だったと思います。合掌。
さて、同じ作業を同じ時間で熟しても「あっという間に終わってしまった」、逆に「え?まだこれしか時間が経っていないの?」という経験をされた方はいらっしゃると思います。
時の流れのスピードは同じはずなんですけどねぇ・・・。このスピード感覚のズレはその時々の集中力の度合いによって変わるのでありましょう。
例えば面白い小説を没頭して読んでいたら、あっという間に1時間弱の時間が経過していて駅を乗り過ごしてしまうとかね。
という訳で昨夜、毎年必ず1回は読む池波正太郎先生の“鬼平犯科帳”を帰宅途上で読み耽ってしまい、気がついたらJR小岩駅をとっくに通り過ぎてJR西船橋駅に到着しておりました・・・。
もう、時計はほっとけい!っていう気分でした・・・。(はぁ~?)
さてさて、冒頭の音源はアメリカの巨匠、Sharon Isbin(シャロン・イスビン)が1994年にリリースしたアルバム、“Nightshade Rounds”に収録している同国を代表する女性作曲家として著名なJoanTower(ジョーン・タワー)の純然たるギターソロ作品、“Clocks(クロックス)”の演奏でございます。1
現代作品ではありますが、全然難解ではありません。
“クロックス”は言うまでもなく“時計”の事でございますが、出版楽譜の巻末に記載されているMary Lou Humphrey(メアリー・ルー・ハンフリー)2の解説が大変興味深いので引用いたします。
ジョーン・タワーのギターのための2作目の作品である“クロックス(1985年)”は、時間という概念の音楽的表現を探求しています。
振り子のように“チクタク”と刻む音のグループによって作品の幕が開け、この動きは様々なモチーフ、和音、音楽的音型の反復の中で9分間に渡って技巧的な楽曲全体に渡って響き渡ります。
“クロックス”はまた、タワー自身の過去からのインスピレーションを得る事で“歴史的な時間”をも扱っています。
本作のスペイン的な響きは、彼女が南アメリカで育った頃に聴いたフラメンコやラテンアメリカのダンスミュージックに由来しています。
一方でハイドンの“ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.82”の最終楽章から借りてきたコード進行(その相対的な時間値をタワーは引き延ばす事によって歪めています)は、彼女がコンサート・ピアニストとして過ごした日々に敬意を表したものです。
との事でございます。
このように楽曲のバックボーンを知ることが出来るのは楽譜マニアとしては大変嬉しい限りでございます。
折角ですので、カナダ出身のギタリスト・コンポーザー、Kristian Del Cantero(クリスチャン・デル・カンテロ)による実演動画もどうぞ。
楽譜冒頭部分はこんな感じです。
難曲ではありますが、もっと演奏されてもいい作品だと思います。
レパートリーにしてみようかなというツワモノの方。
楽譜は海外サイトのいくつかで購入可能です。今回はこちらをご参照下さい。


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