
旧愚ブログにも書いたのでっすが、オイラがPCに初めて触れたのは1998年でござった。
正直に言うと、店に本格的にPCが導入されることになったため仕方無く始めたという感じでありまっして、当時、オイラを含め社員全員PCに触れたことがないという、今では考えられない状況だったのね。
更に以前、ここに書いた月イチで発行していた“ダイレクトメール”の作成がオイラにとっては急務であったので、直ぐに対応出来るよう導入の1ヶ月前に個人的にノートPCを購入して“Microsoft Word”の習得に血道を上げていたのでっした。
同時にタッチタイピングも猛練習したなぁ。
そんなこんなでその後PCにのめり込んだ結果、約半年後に“偏執狂的パコ・マニアのページ”というパコ・デ・ルシアの似非ファンサイトを始めたのでっした。
あの頃はHTMLエディタでタグを打っていたっけ・・・。
こういった流れでオイラが次にのめり込んだのはノーテーションソフト、つまり、楽譜作成ソフトでございまっした。
現在でもノーテーションソフトってかなりニッチな分野なのでっすが、オイラがこれまで使用したソフトは“Overture ”、“Finale”、“Sibelius”でございまっする。
特に“Finale”と“Sibelius”は楽譜出版社で使用される世界標準の高機能なノーテーションソフトとして有名でっすね。1
オイラはどちらも現在、ライセンスは持っているのでっすけど、全く使っておらん・・・。(もったいないのぉ・・・)
一時期、Latexで文書ファイルを作成していた頃は“Lilypond”も使用していたっけ。
で、現在はこれまでもチラッと書きまっしたけど、基本的にフリーのノーテーションソフトである“MuseScore”を使用しておりまっす。
何で“MuseScore”に乗り換えたのかと言うと“Finale”や“Sibelius”と同等のことが出来て、しかも、動作がめっちゃ軽かったからでっす。
ちなみに愚ブログに掲載している譜例は全て“MuseScore”で書いておりまっす。
バージョンは本日現在の最新バージョンである4.2ではなく、3.6.2を使用していまっす。2
冒頭の画像はYamandu Costa(ヤマンドゥ・コスタ)の“A Legrand(ルグラン)”という作品の編集画面でっす。(この件に関してはここをご参照くだされ)
ご覧のとおり、ごく一般的な楽譜を作成するのであれば“MuseScore”で、“Finale”や“Sibelius”とほぼ同等の楽譜を作成する事が可能でござんす。
んな訳で、ノーテーションソフトをどれにしようかと悩まれている方。是非、ご一考を。3
【余話】
旧愚ブログでJulio César Sanders(フリオ・セサル・サンデルス、1897-1942)の名曲、“Adiós muchachos(アディオス・ムチャーチョス)”の事を書きまっした。
Osvaldo Fresedo(オスバルド・フレセド)の演奏音源をどうぞ。
オイラがこの曲を初めて知ったのはクラギの世界的な巨匠、福田進一さんが1987年にリリースされた名盤、“21世紀のタンゴ”4に収録されていたRoland Dyens(ローラン・ディアンス)編のギターソロ・アレンジの演奏でっした。
ディアンスと親交が深かったギリシャの名手、Elena Papandreou(エレナ・パパンドレウ)のディアンス編による“アディオス・ムチャーチョス”の演奏動画をどうぞ。
このディアンス編による“アディオス・ムチャーチョス”のアレンジ譜は1980年代にフランスの某ギター雑誌に掲載されたことがございまっしたが、オイラがこのアレンジを知った時には既に掲載号は絶版になっておりまっした。
インターネットでサーチしまくった結果、某国でこの雑誌の古本が販売されておることを突き止め、速攻で入手したのでありんした。
アレンジ譜の冒頭はこんな感じでっす。(何と手稿譜っ!)

んで、この雑誌を入手した時に丁度ノーテーションソフトを“Finale”から“Sibelius”に乗り換えたオイラが、練習のために浄書した楽譜をおまけでアップしたのな。
“Sibelius”で浄書した楽譜の冒頭はこんな感じでっす。

へてから、更に後年、Xにもポストしたのでっすが、“MuseScore”で浄書をしたものを比較として載せたのね。
“MuseScore”で浄書した楽譜の冒頭はこんな感じでっす。

ねっ!クォリティは全然変わらんでげっしゃろ?
ええと、愚ブログでは“Sibelius”で浄書をしたディアンス編の“アディオス・ムチャーチョス”の楽譜をおまけ付きにしまっしたが、現在はちょっと出来ませぬ。
と言うのも、現在このアレンジ譜はこれまたフランスの新しいギター雑誌、Guitare Classiqueの2018年に刊行された特別号に掲載されたディアンス編の“アディオス・ムチャーチョスの”楽譜(タブ譜付き)が、正式に販売されておるからでっす。
お許しください。いつまでも。
【2024年4月28日付記】
Guitare Classiqueのサイトが消滅・・・。したがって、上述の特別号&楽譜の販売も終了(?)してしまったようでっす・・・。どうしよう?
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