難っ!
棚卸しデータの打ち込み作業や計算ごとをしておりまっす。毎年のことながらメンドイ・・・。
うちで出版している教本や某バンドの印税計算は終了したのでっすが、ほんとこの某バンドのデビューアルバムの印税計算はいつまでやればええのぢゃ。これに関しては本来、うちの業務とは全く関係ないのでっすがねぇ・・・。
難儀な柵でござんす・・・。
柵と言えば、相変わらず電話で訳の分からん質問ばかりしてくるクレクレ君に関してはそろそろ、
引導を渡すっ!
しかねぇかと思ふ今日この頃、皆様如何お過ごしでせうか?
ほんと、オイラの行動を監視しているかのようにめっちゃ忙しい時に電話が来るんだよね・・・。
先ほど、オヂ様&オバ様の団体がご来店。
年に数回あるのでっすが、都内をお散歩する会(?)の方々が立ち寄って下さるのでありまっす。
うちの店は住宅街の中にいきなり現れる楽器店なので珍しいのでせうね。大体いつも、アポ無しでご来店されるのでっすが、賑やかしになってうちの店は大歓迎でありまっす。
さて以前、チラッと書きまっしたけどEnnio Morricone(エンニオ・モリコーネ)の“Nuovo Cinema Paradiso(ニュー・シネマ・パラダイス)”のアレンジ譜の出版許諾が無効、加えて更なる規定変更によって、演奏に関しても指定された楽譜以外での演奏もNGとなってしまいまっした・・・。(ちなみにこの作品のみ)
誠に残念至極ではあるのでっすが、作曲者モリコーネのこの作品に対する愛情、思い等は第三者には計り知れないものがあるわけで致し方ござんせん。
今後はモリコーネが指定した楽譜、つまり、オリジナル楽譜以外による演奏、録音は出来ませぬ。
でっすので、当然ながら今後、編曲譜の出版もNGとなります。
これまでに出版されたアレンジ譜や、アレンジを基に録音されたCD等に関しては販売が完了次第、絶版、廃盤という事になりよる。
が、YouTube等にアップをしたアレンジ演奏動画に関しては規制前にアップされたものに関しては引き続き公開可能でっすが、規制後のアップはNGになりやす。
似たようなことは楽譜の出版にもござんす。
例えば世界的な作曲家、武満 徹さんの歌曲集、“Songs”はアレンジ、それに基づく演奏は許可されているのでっすが、アレンジ譜の出版は作曲者の意向によりNGでございまっす。
これは同氏の映画音楽やテレビ・ドラマのために書かれた作品も同様でありまっす。
2021年にギタリストの鈴木大介さんのアレンジによって出版された、“武満 徹:映画とテレビ・ドラマのための音楽”は武満さんがご生前、鈴木大介さんの演奏を非常に高く評価していたこと、武満さんのギター作品の素晴らしい演奏、録音をされているご縁により、没後25周年を記念して例外的に出版されまっした。
更に2023年に現代ギター社から刊行された世界的なアコーディオン奏者、cobaさんのアレンジによる“THE 10 SONGS ギターソロのための世界名曲10選(荘村清志・運指)”に武満さんによる映画、“他人の顔”のテーマ曲、“ワルツ”が収載されているのですが1、こちらはcobaさん、日本を代表するギタリスト、荘村清志さんが共に武満さんと大変縁が深く特別に許可が出て収載されまっした。2
一口に楽譜出版と申しまっしても著作権、版権以外にも作曲者の意向によりアレンジ譜が出版出来ないことは結構ありまっす。
よくよく考えてみれば、作曲をするという行為は作曲者にとっては身を削る思いで生み出す作業であり、作品によってはこの楽器編成で演奏されるのが最も望ましいという考えのもとに創作されたものが殆どかもしれまっせん。
でっすから、それが例え素晴らしいアレンジだったとしても、心情的には許せぬっ!ということは然りでありまっす。
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