今振り返るとめっちゃレアっ!
1975年というと日本は空前のスーパーカーブームが到来しまっして、当時10歳だったオイラはもちろん、クラス中の野郎どもはみんなハマった世代でござんす。
晴海辺りで開催されたスーパーカー・イベントに行って、生で“ランボルギーニ・カウンタック”を見た時の衝撃は今でも良く覚えちょりまっす。
そんなこんなでこの頃のオイラたちは放課後帰宅すると、手に手にカメラを携えて環七に集合!という事をしておりまっした。
一体何をしていたかというと、環七でっすからひっきりなしに車が通るわけで、みんな目を皿のようにしてスーパーカーが通るのをひたすら待つわけでっす。
ちなみに当時は“ベンツ”や“BMW”も珍しかったので、それが通るだけでもヒャッハー言ってたのでっすが、極稀に“ロータス・ヨーロッパ”や、“トヨタ・2000GT”なんかが通るともう狂喜乱舞雨あられっす。
オイラもずいぶん写真を撮りまくったっけなぁ・・・。
さて、そんなある日曜日。
所属していた町内の子供会でハイキング企画があり、多摩湖に行くことになったのね。で、JR小岩駅からJR新宿駅に行き、西武新宿線に乗り換えるというルートだったのでっすが、引率の方がなぜか間違えて南口に行ってもうたのね。(本当は東口に出ないとね)
それですったもんだしたのでっすが、子供たちはそんなの関係なく目の前の甲州街道にまず釘付けっす。
そう!
もちろん、その間にここでも目を皿にしてスーパーカー探しっす!
しばらくすると初台方面から渋いブラウンのBMWがやって来まっした。その頃のオイラたちはBMWの事を“ベンベっ!”と呼んでおったので、皆一斉に
おぉ~っ!ベンベが来たぜ~~~っ!
と雄叫びつつ、やはり狂喜乱舞っす。
しかも、そのベンベがちょうどオイラたちの前で止まったのよ。んで、中から出てきた方は誰あろう
いかりや長介さんっ!

だったのでありまっす。
オイラ達はど真ん中の“8時だョ!全員集合”世代でっすから、突然現れたスーパースターにスーパーカー以上にヒャッハーとなってしまったことは言うまでもないっす。
んでんで、みんなで
おいっ~~~すっ!
を連呼したのでっすが、いかりやさんにとってみれば単なるうるさいガキどもっすよね。ポーカーフェイスのまま、颯爽と立ち去られまっした。
今振り返るとすんげぇレアな体験でござったなっす。昭和のあの頃はオイラにとってはほんと楽しい時代でっした。
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