
涼しくっていいんだけど、何かだりぃ・・・。今日は今年最後の業界の理事会に行かねばならぬし、かったりぃ・・・。
我が愛する街“小岩”は現在、駅の北口&南口を中心に大規模な再開発が始まっておりまっす。
わたくしぃ~、生まれは西小岩、育ちは葛飾。んで今は北小岩在住のクソジジイでっす!
つまり、ガキの頃から小岩は庭であり、古き良き佇まいが濃厚だった頃の小岩の姿も薄っすらと記憶にござる。
さて、冒頭の写真はかつて小岩にあった“東京パレス”という施設でっす。
坂口安吾の“田園ハレム”、永井荷風の“断腸亭日乗”を読まれたことがある方はこの名を記憶されているでせう。
元は“精工舎”の女子寮だったものを戦後、被災した亀戸の業者が建物はそのままに米兵用の慰安施設(特殊慰安施設協会)にし、いわゆる“赤線”となりまっした。
看板にダンスホールとあるとおり、講堂を改装したダンスホールを備えていて、フロアで踊る女性たちはいわゆる顔見せを兼ねて踊っていて、客は気に入った女性がいたら個室に入るためにチケットを新たに購入して・・・というかなり異彩を放つシステムだったということ。
なわけで、通な遊び人の間では小岩の“東京パレス”に行くことは憧れであったようで、山手のお大尽もお忍びで通われたそうでっす。
1958年の売春防止法施行に伴い、“東京パレス”は消滅いたしまっした。
ガキの頃、両親に「小岩にも昔は赤線地帯があったのよ」と聞かされておりまっしたが、“東京パレス”という名はそれこそ前述の坂口安吾、永井荷風の随筆を読んで初めて知ったのでございまっする。
では、ここの跡地は今現在どうなっているのか?
答えを先に書きまっすと、現在は日本郵政の宿舎になっておりまっす。当時の面影は1mmもありんせん。
場所はJR小岩駅南口を出て、右手にある“フラワーロード”をひたすら南下しまっすと千葉街道に出るので、そのまま右に150m程進んだ先の右手にござる。
ちなみに左に進むと小岩出身の水泳選手、池江璃花子さんが通われていた“東京ドルフィンクラブ江戸川スイミングスクール”がございまっする。
更に遊郭専門書店として著名なカストリ出版から、60年数年前に撮影された記録映画、“赤線”のリマスターDVDが発売されております。
売春防止法が施行される直前、都内に存在した赤線を撮影(しかもカラーっ!)したものなのでっすが、ここに“東京パレス”も収録されちょりまっす。
やっぱり小岩はディープな街かもしれん・・・。まだまだ、ディープな歴史がありますので、それはまた今度。
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