オイラがCさん(女性)と出会ったのは今から20数年前になるのだなぁ・・・。
当時、オイラはPCを始めたばかりで、半年後くらいに“偏執狂的パコ・マニアのページ”というPaco de Lucía(パコ・デ・ルシア)の似非ファンサイトのようなものを開設したのな。
パコ・ネタばかりを書いていたので、4年ほどでネタが尽きてモチベーションが下がった結果、ある日突然閉鎖してしまったのでっすが、当時は掲示板1なるものも設置していたので、フラメンコ、ギター関連、そしてパコに興味のある方がたまに書き込みをして下さいまっした。Cさんもそのお一人だったのね。
Cさんは筋金入りのVicente Amigo(ビセンテ・アミーゴ) のマニアの方でございまっした。オイラはパコ・マニアなどと偉そうな事を言っておりまっしたが、Cさんと比較したらとてもマニアなどとは言えないヘタレでっす。
Cさんはビセンテの来日公演は可能な限り全て行っておられまっしたし、当然、スペイン公演を観に行ったり、ある年などはビセンテの故郷であるGuadalcanal(グアダルカナル)で行われた小さなコンサートにも行かれて、ビセンテを慄かせるという荒業を披露されたりもしまっした。
そんなご縁もあり、ビセンテのコンサートに一緒に行ったり、うちのお店に遊びに来て下さったり、写真がご趣味で年に一度お仲間と開催されていた写真展にオイラがお邪魔させていただいたり、ビセンテやフラメンコ関連のレアな情報があるとメール等でご連絡をいただいたりという交誼が長く続いておりまっした。
その後、2017年にCさんがご結婚されてからはあまりやり取りをすることもなくなってしまったのでっすが、そんなCさんが今年の5月に急逝されていたことをつい先日知りまっした。
Cさんはオイラより少し年上でっすが、ほぼ同年代だったので正直かなりショックでございまっした。まぁ、でも、こればかりはねぇ・・・。どうしようもございまっせん・・・。合掌。
さて、冒頭の動画は若きビセンテのタランタスの演奏でっす。ムイ・ビエンっ!
これは1991年にリリースされたビセンテのファースト・アルバム、“De mi corazón al aire(邦題:我が心を風に解き放てば)”に収録されている“Callejón de la luna(邦題:月の小径)”と同曲でっす。
実はCさんがビセンテの作品の中で一番好きな曲と生前よく仰っしゃられておりまっした。
オイラも大好きな曲でありまっして、初めてこの曲を聴いた時の音のうねりや立体的な響きの衝撃は今も忘れらんねぇ。また、ビセンテの作品の中で最も人前で演奏した回数が多い思い出の曲でもありまっす。
今回は冒頭の印象的なファルセータをご紹介しまっす。
冒頭の動画ではわからないでっすが、ビセンテは最初のアルペジョ部分をほとんどアポヤンドで弾いていまっす。
皆様も一度、お試し下っさい。慣れるとビセンテっぽく音がうねる感じになりまっす。(多分・・・)


この曲はもちろんビセンテの曲は
ほんと美し過ぎるフラメンコなんだよな〜
いずれやりたい曲だけど
自分の美し過ぎない性分でこんな曲弾いて良いものか
また音の出し方、唄い方が色っぽいのもグー♡
『我が心を風に解き放てば』ファーストにして
最強のアルバムここに完成
アルパコさん
“月の小径”は本当に美しいでっすね。
初めてこの曲を聴いた時は良い意味でもの凄くショックを受けましった。パコとは違うアプローチで、こういう新しい表現が出来るのだなと・・・。
オイラもファースト・アルバム、「我がを心を風に解き放てば」が最強だと思いまっす。