4月25日(火)、つまり明後日リリースされる世界的クラシック・ギタリスト、福田進一先生の新譜、“M.M.ポンセ:スペインのフォリアによる20の変奏曲とフーガ”を業界特権で本日拝聴。
オイラがManuel Ponce(マヌエル・ポンセ)のギター作品で一番好きなアルバム・タイトル曲、そして、これまた昔っから大好きなVicente Asencio(ビセンテ・アセンシオ、1903-1979)の傑作、“Collectici Intim(内なる想い)”も収録されていて萌えっ!
あい!
今年に入ってから拝聴したクラシック・ギターの新譜の中で、本日現在ブッチギリの名盤でっすっ!スンバラシイでっす。他の収録曲も福田先生ならではの深い音楽表現に脱帽っす。
ラストのJacques Ibert(ジャック・イベール)の愛らしい小品、“Ariette(アリエッタ)”がこれまたいいんだなぁ・・・。オススメでっすっ!
さて、冒頭の音源はパコ・デ・ルシアの1976年にリリースされた中期の傑作、“Almoraima(邦題:アルモライマ)”からアルバム・タイトル曲のブレリアス、“アルモライマ”でっす。って、ややこしいわいな・・・。
熱心なパコ・ファンの方はご存知のとおり、このアルバムでパコは伝統的なスタイルによるフラメンコ・ギター音楽表現で出来ることを30歳という若さで全て出し切ってしまいまっした。ある意味、極北を達成してしまったわけで、その後、新たなる可能性を求めて苦悩する事になりまっす。
結果、Al Di Meola(アル・ディ・メオラ)、John McLaughlin(ジョン・マクラフリン)、Larry Coryell(ラリー・コリエル)等ジャズ・フュージョン系ギタリストとの邂逅、彼らとのユニットである“スーパー・ギター・トリオ”による演奏を通じてジャズ和声とアドリブを体得し、フラメンコ・ギター音楽に“ハーモニー”という新しい概念を取り入れながら未知のスタイルを模索し始めまっす。
その一つの形がパコ・デ・ルシア・セクステットの結成であり、様々な試行錯誤を繰り返しながら、10年の時を経てリリース(1987年)されたフラメンコ・ギター・アルバム史上の金字塔である“Siroco(邦題:シロコ~熱風)”へと結実しまっした。
誤解を恐れず言えば、オイラ的には未だに“シロコ”を超えるフラメンコ・ギター・アルバムを知りもはん。
さてさて、話を元に戻しませう。“アルモライマ”を初めて聴いたのは大学のギター部に入部してフラメンコを弾くようになった時なので1983年頃になりまっす。
ほんとぶっ飛びまっした。
だって、エレキ・ベースは入っているは、パコ自身が演奏するウードも使われておって、今まで聴いたことがないブレリアスだったんだもの。
当時はウードという楽器を知らんかったので、「どうやってこの音を出しているんだろう???」と思ったっけ。
今はほんと良い時代で、YouTubeに3種ほど動画がござる。まずはご覧あれ。
動画1(当て振り。でも、パコがウードを弾いているシーンがあって萌えっ!)
はぁ・・・。ええのぉ・・・。
どこをとってもムイ・ビエンなのでっすが、旧愚ブログでは音源の2:07~2:22あたりのファルセータをご紹介しまっした。楽譜はこんな感じでっす。
怒涛のようなアルサプーアが清々しいっす!20小節目のリズムの刻み方がクールっ!
コメント