すんげぇなぁ・・・。オオタニさん。今日は二刀流登板、且つ、2本のホームランでしょ。これぞ正真正銘の
異次元
の活躍でっすわ。
ええと。“異次元の少子化対策”でしたっけ?まぁ、多くは語りますまい。
ギターで異次元と言えば、やっぱり絶頂期のBaden Powell(バーデン・パウエル)はヤバい。
冒頭の動画はバーデンの“Samba Triste(悲しみのサンバ)”のバンド演奏バージョンでっすけど、これをもし音だけで聴いたら
どうやって弾いてるの?
っていうくらいリズムの刻みが変態過ぎるっ!
Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)のあまりにも有名過ぎる名曲、“Garota de Ipanema(イパネマの娘)”。
ファースト・レコーディングはこんな感じでっす。
2ビートによるいかにも“ボサノヴァ”な心地よい曲でっすね。
で、ギターファンならご存知のとおり、バーデンはこの曲を16ビート(あくまでもリズムは4分の2拍子でござんす)でリズムを刻んでソロ・ギターにアレンジ&演奏。
この画期的な演奏は世界中にバーデンの名を知らしめたのでありまっした。
バーデンと言えば、“バーデン・パウエル奏法”と称される②~④の開放弦の音をごく小さく即興的に挟む事によってスピーディー&パーカッシブにリズムを刻む奏法が特徴的であり、このエフェクトはギター奏法上の革命と言っても過言ではなかろ。
例えば、上掲の“イパネマの娘”の音源の0:08~0:12は楽譜にしまっすとこんな感じでっす。
簡単そうに見えまっすが、実際に弾いてみると最初はなかなかムズいでっす。白玉小符頭で書いた開放弦の部分は聴こえるか聴こえないかくらいで弾かないと意味がありませぬ。
冒頭に“悲しみのサンバ”のバンド演奏バージョンの動画を載せまっしたが、初レコーディングは完全ソロ・ギターによる演奏でっす。
テンポはライブよりも遅めでっす。まずは音源をお聴き下され。
初めてこの曲を聴かれた方は、途中何度かリズムの刻みの感覚がズレるような錯覚に陥るかもしれまっせん。
これはバーデンのもう一つ有名な変態的なリズムの刻み方で、1拍16ビート4つ割りのリズムを3連符でで繋いで弾くパターンでっす。
ソロ・ギター・バージョンの“悲しみのサンバ”でも頻発するのでっすが、例えば音源の2:22~2:27あたりを楽譜にしまっすこんな感じでっす。
連桁が小節線を跨ぐ記譜になりまっす。このパターンは様々な曲でバーデンは使用しておりまっす。
バンド演奏バージョンでの“悲しみのサンバ”は、異様に速いテンポでのリズムの刻みは動画を観まっすとコードを i – m – a で弾弦せず、a と m で掻き上げるような弾き方をしていまっす。
これも是非、真似したいっすね。
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