時折、切に願うのでありまっす。
美しいギターの音が聴きたいっ!
と。
そもそも美しい音って何だろ?
雑音も時と場合によっては美しく感じることがあるし、辿々しい演奏でも美しさを感じることがあるし、一聴、巧みで美しい感じがしても何故か耳に痛い禍々しさを感じる音もございまっす。
オイラの場合、シンプルに美しいギターの音を聴きたいっ!と願う場合、文字通り“美音”を求めるのでありまっして、そうした時に必ず貪るように聴くのは稲垣 稔さんの数少ない貴重なアルバムや動画での演奏なのでありまっす。
会社のPCの貧弱なスピーカーで聴いてさえ美しいっ!
クラギファンの方はご存知の通り、残念ながら稲垣さんは2013年に54歳という若さで病没されまっした。本当に残念で仕方ないっす・・・。
ご生前、何度かうちの店でお会いしたことがございまっすが、物腰柔らかで大変優しいお方でござんした。
何度か目にご来店された折、店にあった某名工のギターを「ちょっと弾いてみてもいいですか?」と試奏をご希望され、眼前でその生演奏をじっくり聴かせていただいたのでっすが、もうでっすね、その超絶的と言っても過言ではない超美音に身の内が震えたっすよ。
忌憚無く申せば、オイラは未だ稲垣さんを超えるクラギの美音を聴いたことがねぇのっす。本当に素晴らしいギタリストでありまっした。
さて、冒頭の音源はVicente Amigo(ビセンテ・アミーゴ)の2013年にリリースされたアルバム、“Tierra(ティエラ)”に収録されているアルバム・タイトル曲でっす。
このアルバムはフラメンコとケルト音楽の融合を試みた作品なんでっすけど、どこか懐かしさを感じる音楽でありまっして、オイラ的には癒し系フラメンコ音楽でありまっす。
“ティエラ”はリズム的にはタンゴス~ルンバになるのかしらん。
今回は冒頭のほんの数小節を採譜してみまっした。こんな感じでっする。
ビセンテらしいテンションコードをさり気なく使用したシャレオツな感じが萌え。
ビセンテの音はクラギの音とは違いまっすが、やっぱり美しいっ!
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