なぜなんだろう?どうしてなんだろう?
お店の休憩室にイエバエが発生しておりまっして、見つけるたびに外へ逃がすのだけど、気がつくとまた何匹かいるのよ。まさか○が△してたり、□が×してたりなんかしてたらエライコッチャと、休憩室を隈なく調べたのだけど特に異常無い・・・。
まぁ、ハエってちょっとした隙間から簡単に部屋の中に侵入するようなので、目につく限りの隙間を養生テープで塞いでみた。これでもまだ出るようならちょっと考えなアカンな・・・。
さて、冒頭の動画はManuel de Falla(マヌエル・デ・ファリャ)のバレエ音楽、“El sombrero de tres picos(三角帽子)”の有名なファルーカ、“Danza del Molinero(粉屋の踊り)”でっす。
クラギの世界では古くからソロ・ギターにアレンジされて演奏されていまっすので、レパートリーにされている方も多いかと思いまっす。
オイラが初めてこの曲のギター・アレンジを聴いたのはスペインの大巨匠、Narciso Yepes(ナルシソ・イエペス)だったと思いまっす。
イエペス先生は何度かこの曲を録音されちょりまっすが、その度に微妙にアレンジが違っていたりしまっす。オイラのお気に入りはこの音源でっす。
原曲に比肩し得る素晴らしいアレンジと演奏でございまっする。
古くからクラギで演奏されちょると上述しまっしたが、アレンジ譜の出版は意外と少ないの。なぜかっていうと、近年まで版権の問題があって、アレンジ譜等は版権を所有する出版社からしか出せない状況だったからなの。
ようやく版権が切れて、少しづつでっすがファリャ作品のギターアレンジ譜が出版され始めまっした。
さて、“粉屋の踊り”なんでっすが、オイラ的にはイエペス先生のアレンジがマストという思いがありまっす。が、残念ながらイエペス先生のアレンジ譜は出版されちょりまっせん。
イエペス先生の音源を聴いてさすがだなぁと思ったのが、下記原曲のスコアの赤い□部分のパッセージでっす。


音源をお聴きいただくとお分かりのとおり、イエペス先生は原曲どおり前者は主メロディーと低音の3連符のパッセージ、後者は主メロディーと16部音符のパッセージを弾いておられまっす。
多くのギタリストによるアレンジや演奏でっすと、ほぼ全てこの部分は簡略化して演奏されるのが常でございまっす。


何故か?答えは簡単っ!
ムズいから・・・。
オイラが知る限りイエペス先生以外に原曲どおりのアレンジ&演奏をしているのは、今年初来日公演予定のキューバのヴィルトゥオーゾ、René Izquierdo(レネ・イスキエルド)でっす。
ムイ・ビエンっ!素晴らしい過ぎまっす。が、残念ながらアレンジ譜は今のところ未出版でっす。
あともう一人いらっしゃいまっす。
旧愚ブログで何度かご登場いただいたことがあるフランスの巨匠、Rafael Andia(ラファエル・アンディア)先生でっす。
7弦ギター(⑦=B)で演奏されちょりまっすが、これまた素晴らしいアレンジと演奏でっす。
アンディア先生はこれまで同じ“三角帽子”から“Danza del Molinera(粉屋の女房の踊り)”、“Danza de los Vecinos(隣人の踊り))”の素晴らしいアレンジ譜を無償公開して下さいまっしたが、遂に“粉屋の踊り”のアレンジ譜も公開して下さいまっした。当該箇所の楽譜はこんな感じでっす。


完璧っすっ!
アレンジ譜はアンディア大先生のウェブサイトからもDLれまっすが、こちらからもどうぞ。
Manuel de Falla(マヌエル・デ・ファリャ)~Rafael Andia(ラファエル・アンディア)編/Danza del Molinero(粉屋の踊り)(PDF)
コメント