オイラは基本的に従順な人間であると思ふ。
んが元来、天邪鬼な性格、もしくは血液型占いは全く信じちょりまっせんが、B型が良く言われるところの“強情”、“頑固”な一面もありまっする。
つまり、納得いかない事には梃子でも動かぬし、それを強要する者がいたら多分キレると思ふ。まぁ、そんな事は滅多に無いけどね。
さて、冒頭の音源はオイラも大好きなシャンソン歌手、Georges Brassens(ジョルジュ・ブラッサンス)の“Je me suis fait tout petit”でっす。
邦題は古くから“絶対従順主義”って言うことになっちょりまっす。
貴重なブラッサンス自身の歌唱動画をどうぞ。
し、渋い・・・。んで、めっちゃカッコよっ!
歌詞の内容をものすっごく意訳しまっすと、
オイラの今カノはメッチャおっかない女王様気質でっす。なので、いっつもビシバシ怒られてばっかりなんすけど、元はドSだったオイラだけどすっかり調教されて超ドM体質になっちまったもんだから、もうオイラは彼女なしではいられないんだよ、兄弟・・・。
っていう感じです。(サーセンっ!)
冗談はこれくらいにして、シャンソンのギターソロ・アレンジというと真っ先に頭に浮かぶのは、オイラが尊敬して止まないRoland Dyens(ローラン・ディアンス)の“Chansons Françaises Volume 1”と“Chansons Françaises Volume 2”なのでっすが、ブラッサンス作品はVol.1に“Brave Margot(娘と子猫)”、Vol.2に“La Ballade des Dames du Temps Jadis(いにしえの貴婦人を讃えて)”のムイ・ビエンなアレンジが収録されちょりまっす。
残念ながら“絶対従順主義”は収録されちょらんのでっすけど、1993年にリリースされたディアンス先生のアルバム、“Hommage à G. Brassens”に“Variations Sur Cinq Thèmes De Georges Brassens Pour Guitare Et Quatuor À Cordes(ギターと弦楽四重奏のためのジョルジュ・ブラッサンスの5つのテーマによる変奏曲)”という自作曲が収録されちょりまっす。1
タイトルどおりブラッサンスの5つのシャンソンからテーマが取られちょりまっして、その最初のテーマが“絶対従順主義”でござんす。2
貴重なライブ動画。(音悪し)
では、クラシック・ギターソロのための“絶対従順主義”のアレンジ譜は無いのかというと、実はありまっする。
フランスのギタリスト、Michel Sadanowsky(ミシェル・サダノフスキー)のアレンジによる“Brassens Variations pour guitare seule”という素晴らしいアレンジ曲集が、フランスのGérard Billaudot Éditeurから出版されていまっす。

“絶対従順主義”以外に“La marche nuptiale(結婚行進曲)”、“Les amours d’antan(昔の恋人たち)”、“Les funérailles d’antan(昔の葬式)”、“Dans l’eau de la claire fontaine(澄んだ泉のほとりで)”、“Marquise(マルキーズ)”、“Il n’y a pas d’amour heureux(幸せな愛はない)”、“Le petit joueur de flûteau(笛を吹く少年)”が収載されちょるよ。
“絶対従順主義”のアレンジ譜冒頭はこんな感じでっす。
全体的にディアンス先生のシャンソン集のように凝りまくったアレンジではないので気楽に楽しめまっす。
日本でこのアレンジ譜を扱っているところはなさそうっす。興味のある方はこのあたりをご参照下さんし。
【おまけ】
2013年に開催された“第18回ブラッサンス音楽祭 in シャラヴィーヌ”での、サダノフスキーさんによるブラッサンス作品のコンサートのダイジェストでっす。3:19~3:51あたりで“絶対従順主義”の演奏をチラッと視聴出来まっす。
サダノフスキーさん、懐かしいですね。昔、ギタートリオで来日されたときに演奏を聴きました。
当たり前ですが、かなり年を取られましたね。でも演奏の衰えはないようですね。
けんいちさん
コメントをいただきありがとうございまっする。
サダノフスキーさんと言えば、例の【カルレバーロ奏法】が注目された頃にカルレバーロに直接指南をされたギタリストという事で来日をされたので、結構話題になりましたね。
お歳は召されましたけど、相変わらずの巨漢でっすなぁ。