昨日は荒天の中、午前9:30に家を出た。なぜか?
断髪!
のためである。
いやぁ~、スッキリサッパリしまっしたわ。頭が軽い軽い。
にしても、昨日の天気、特に風が凄まじくて、床屋さんに着いた時はす~ぶぬ~れになってもた・・・。もちろん、お客人はオイラ一人だけだった・・・。
この40年来お世話になっている小岩の床屋さんはいつも有線放送でクラシックが流れちょるんでっすけど、ごくたまにギター曲もかかるのな。
昨日は椅子に座った途端、Fernando Sor(フェルナンド・ソル)の小粋な“Sonata Op.15b(ソナタOp.15b)”が流れてきて萌えっ!(演奏者不明)

その次はAgustín Barrios(アグスティン・バリオス)のいと美しき名作、“Un Sueño en la Floresta(森に夢見る)”が流れてきてうっとり~ぬ。(演奏者は間違いなく朴 葵姫さんだと思われ)

一般の公共的場所でクラシック・ギターの音楽が流れてくると、なんか嬉しくなるねぇ。
さて、冒頭の動画は以前、別件(ここ)でご紹介をしたスイスの超実力派ギタリスト、Johan Smith(ヨハン・スミス)による同国のギタリスト・コンポーザー、Josquin Schwizgebel(ジョスカン・シュヴィズゲベル)が彼に献呈をした3曲から成るコンサートピース、“Les reflets de l’obscurité(闇の反映)”の3曲目にあたる“Sables stellaires(星の砂)”の演奏でっす。

(オレンジの泡沫)

(エクリプスの芳香)

(星の砂)
現代作品ではありまっするが、とても聴きやすく詩的な作品でっす。
楽譜巻頭に各曲のイメージを詩的に綴ったテキストが収載されておりまっして、“星の砂”は邦訳しまっすとこんな感じでっす。
勢いに押され、私は上昇する。
高く高くこだまが届く。
穏やかなひずみが、
かつてボイジャーと名付けられた冷たい身体が、
静寂の水路をたどる。
そのメロディアスで穏やかな音色は、私に遥かな過去、異なる存在を思い起こさせる。
遠い過去、異なる存在を思い起こさせる。
私の視線は何百万もの星々が漆黒の大海原を作り上げている。
漆黒の大海原。
めまいがして、突然、私は飛び立つ。
この果てしない宇宙の深淵で、私はくるくると回る。
天の宇宙。
無数の光の球体が形を変えながら、私の横を通り過ぎ、つぶやきが私の思考を侵食する。
つぶやきが私の思考を侵食する。そして、何もない。
私は浮かぶ。星の苗床の中を漂う。
私は星のひとつ。たくさんの星々のなかのひとつの点である。
無限に進化する溶けた世界を見つめる、名もない小さな星座。
今、私は知っている。
とのことでござんす。(ムズいね・・・)
更にこの3曲以外にプロローグ的に“Secrets d’une ombre(闇の秘密)”という曲も収載されておりまっする。

今のところ、演奏&録音はヨハンさんによる“星の砂”しかないのでっすが、これから演奏する方が増えるかもしれまっせん。
オイラも!アタイも!弾きたいっす!という勇者の方。
楽譜はこちらで購入可能でっす。(製本版&PDF版)
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