ほんと、人間って生き物はメンドクセーなぁと思ふ今日この頃、皆様いかがお過ごしでせうか?
オイラは平凡っていう言葉を聞きまっすと、印象としては可もなく不可もなしというあまり萌えない感情を抱きまっすけど、人間って実は“平々凡々”と日々の営みを遂行するという単純なことが思った以上に出来ない哀れな生き物なのかもしれぬ。
起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半
とはなかなかいかねぇな・・・。そうだろ?兄弟姉妹人類みな兄弟っ!(どうしたオレ・・・)
さて、冒頭の音源はそういう意味ではパコ・デ・ルシアが、本来望んでいた平々凡々とカンテ伴奏ギタリストとしてのギター人生を歩むことから、奇想天外なギター人生を歩むことを余儀なくされることになる1アルバム(1973年)、“Fuente y caudal(邦題:二筋の川)”に収録されているファンダンゴス・デ・ウエルバ、“Aires choqueros(邦題:いか釣り舟の唄)”でっす。
この曲は大学のギター部に入部してフラメンコ・ギターを始めた頃、先輩にカセットテープで聴かせてもらって以来、ず~っと好きな曲なのでっすよぉ。
なので無事に5年生に進級した時(?)、「今年の定演で弾こうっ!」と思い立って採譜を始めたのでっすけど、冒頭からストレッチを要求されるちょっと変態的なファルセータでありまっして、四苦八苦しながら全てを何とか採譜はしたのでっすが、結局、定演では弾かなんだな・・・。
冒頭部分を楽譜にしまっした。こんな感じでっす。
楽譜にも書きまっしたが、赤い括弧の部分、特にアウフタクト(弱起)から1小節にかけて(4~5小節目も同様)はキツいかと思われまっす。でも、カッコよなんだよねぇ。
Luciano Ghosn(ルシアノ・ゴーン)さんのムイ・ビエンなカヴァー演奏もご堪能なされたし。
脚注
- 収録曲のルンバ、“Entre dos aguas(邦題:二筋の川)が、スペインのヒットチャートに入るほど大ヒットしてしまい、まずはスペイン各地でのソロ・コンサートの依頼が殺到。後年、“二筋の川”を聴いたアル・ディ・メオラとの共演を生むきっかけとなり、その演奏を聴いたジョン・マクラフリン、ラリー・コリエルとのスーパー・ギター・トリオ結成へと繋がり、パコ・デ・ルシアの名が一気に世界中のジャズ・フュージョン系ギタリスト、ロック系ギタリストにも知られるようになったのな。で、10年に渡る暗中模索を経てフラメンコ・ギター音楽にハーモニーの概念を取り入れるという新機軸を完成させ、モデルノ・スタイル(現代スタイル)によるフラメンコ・ギター音楽の礎を築くことになったのであった。”


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