やったどっ!やってやったどっ!
Fernando Sor(フェルナンド・ソル)の”A la Bonne Heure – 6 Waltzes Op.51”は邦訳すると、“ついにやった!-6つのワルツ Op.51”だどっ!
先ほど、2F店舗から螺旋階段経由で工房まで2台のチェンバロを運んだどっ!ドはドーナツのドっ!
つい3週間前は歩行も困難なほどのぎっくり腰だったわけで、実に感慨深いっす。
さて、冒頭の動画は偉大過ぎるピアニスト、Vladimir Horowitz(ウラディミール・ホロヴィッツ)によるFrédéric Chopin(フレデリック・ショパン)の余りにも有名な“Ballade no.1 g-moll Op.23(バラード第1番ト短調Op.23)”の演奏でっす。
ピアノは素人のオイラでも心揺さぶられるわぁ・・・。素晴らしいなぁ・・・。
“バラード第1番”のショパンの手稿譜冒頭。

で、オイラは昔からこの曲が好きなのでっすが、現在はこの曲を聴くとRoman Polanski(ロマン・ポランスキー)監督の2002年公開(日本は2003年)の名作、“The Pianist(邦題:戦場のピアニスト)”をどうしても思い出してしまいまっす。
あぁ・・・。泣きそうでっす・・・。
んで、ショパンのピアノ作品はそれこそショパンと同時代のポーランドのギタリスト・コンポーザー、Jan Nepomucen Bobrowicz(ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィッツ、1805-1881)が、マズルカのいくつかをギターソロにアレンジしておりまっすし、近代ギター音楽の父、Francisco Tárrega(フランシスコ・タレガ)もいくつかの作品をアレンジしておりまっすので、ギターによるショパン作品の演奏はお馴染みなのでっすが、これまで何度か書きまっしたけど、ショパンのピアノ作品を他の楽器で演奏するのは冒険でっす。
正直申し上げまっして、さすがに“バラード第1番”をギターソロで演奏するのはさらなる冒険かと思いまっす。
日本でもお馴染みのクロアチア出身のギタリスト、Ana Vidović(アナ・ヴィドヴィッチ)のお兄さんで、やはりギタリストであるViktor Vidović(ヴィクトル・ヴィドヴィッチ)が、自身によるDm(ニ短調)に移調したギターソロ・アレンジ演奏をYouTubeにアップされちょりまっする。
よくぞここまで弾くものだと関心しきりでありまっすが、やっぱりピアノ原曲を聴いてしまうとオイラ的にはやっぱりピアノで弾かれる方が・・・。
ちなみにこのアレンジは未出版でありまっす。
オイラが知る限り、ヴィクトル・ヴィドヴィッチさん以外によるこの曲のガチなギターソロ・アレンジは、エゲレス系メリケンのギタリスト、Stanley Yates(スタンリー・イエーツ)によるものだけかと思いまっす。
イエーツさんはEm(ホ短調)に移調してアレンジされちょる。アレンジ譜の冒頭はこんな感じでっする。
原調より全音低いアレンジでっすので、響きのイメージはあまり損なわれておりませんし、随所にギターソロで演奏するにあたっての様々なアレンジ上の工夫もあってなかなか良いでっす。
残念ながらこのアレンジによる演奏動画は本日現在ございませぬ。
弾いてみたいという勇者の方。楽譜はイエーツさんのウェブサイトから購入可能でっす。(PDF版のみ)
“Concert Arrangements for Guitar Vol. 1 — Classical-Romantic Period+”というアレンジ曲集に収載されちょりまっすよ。
ショパン以外にも、ギターソロ・アレンジとしては珍しい曲を含んだ実にナイスな曲集でっす。
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