今朝は電車がめちゃ混み&遅延気味でありまっして、車内がムンムンしちゃって一人大汗をかいてもうたがな・・・。
出勤後、今日は不燃ごみ&資源ごみ回収日なので1週間分の不燃ゴミ&資源ごみを纏めるルーティン作業をしたんすけど(結構大変)、その作業でもやっぱり大汗をかいてもうたがな・・・。
この異常暑がり体質はどうにかならんものか?で、今日は夕方から東京は15℃くらいになるんでしょ?バッチリ半袖で来ちゃったんだけどね・・・。
さて、冒頭の動画はJ.S.B.(J.S.バッハね)が晩年に作曲した“Musikalisches Opfer(音楽の捧げもの)”に収載されている通称、“逆行カノン”、“蟹のカノン”という曲の演奏でっす。
有名な作品でっすから、何でこの曲がこう呼ばれるのかご存じの方は多いかと思いまっする。
初版ファクシミリ譜はこんな感じでっす。

楽譜を良くご覧いただくとお分かりの通り、第1小節線にハ音記号がありまっして、曲の末尾には逆向きのハ音記号が付されておりまっす。
これはどういう事かと言いまっすと、この楽譜を2人で演奏する時に対面した状態で同時に弾いても曲になるのね。でっすから、逆向きハ音記号側を演奏する方は第5小節線にハ音記号がある状態で演奏しまっす。
この曲は通常通り演奏してもOKでっすし、逆から演奏しても同じ曲になるのでOKでっすし、当たり前でっすけど上述のようにデュオで演奏しても全く同じ曲になり、且つ、ハーモニーがより充実し、つまりこの短い音楽全体が“メビウスの輪”状態になっているすんげぇ曲なんざますな。
わかりやすく、2声の楽譜にしたものをご覧なされたし。

面白いっすなぁ。
ギターでは山下和仁さんが2003年にリリースしたアルバム、“主よ人の望みの喜びよ〜バッハ小品集”に自編で収録されちょりまっしたな。
残念ながらアレンジ譜は未出版でっすが、Billy Rudock(ビリー・ルドック)という方がアレンジされた譜面が無償公開されちょりまっす。
アレンジ譜の冒頭はこんな感じでっす。

原調のCm(ハ短調)からDm(ニ短調)に移調されちょりまっすが、妥当かと思われまっす。
という訳で、例によって楽譜を置いておきまっすので、バッハの天才的な小品を是非お楽しみくだされ。
J.S.Bach(J.S.バッハ)~Billy Rudock(ビリー・ルドック)編/Crab Canon(蟹のカノン、もしくは逆行カノン)(PDF)
【余談】
ギターによる同様作品としてはフランスのギタリスト・コンポーザー、Francis Kleynjans(フランシス・クレンジャンス)の作品に“Flux et Reflux Op.165(回文の音楽Op.165)”っていう作品がございまっす。(Op.165a ギター四重奏版、Op.165b ギター二重奏版、Op.165c ギターソロ版の3種)
ギター作品ではこれくらいしか思いつかないっす。
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