今日はこれから、お客人宅へ某鍵盤楽器の搬入に行くぜよ。が、一軒家の2階に楽器を設置というかなりシビアな肉体労働を要する現場でっして、平均年齢63歳の野郎3人でエッチーラ&ホッチーラと運ばねばならぬ・・・。
さて、旧愚ブログで何度も書いたNiño Miguel(ニーニョ・ミゲル、1952-2013)でっすが、冒頭の音源はクラシカル、且つ、スペイン気質に溢れた佳品、“Vals Flamenco(ワルツ・フラメンコ)”でっす。
1975年に“La Guitarra del Niño Miguel”、翌年に“Diferente”と立て続けに名作アルバムを発表し、あのPaco de Lucía(パコ・デ・ルシア)にも影響を与えたと言われ、たちまちフラメンコ・ギター界の寵児となったニーニョ・ミゲルでっすが、程なく心の病を得、ドラッグに身を窶して身体を壊し、一時は弦の切れたギターを持って糊口を凌ぐといった厳しい生活もされておりまっした。
ちなみにニーニョ・ミゲルはあのTomatito(トマティート)の叔父にあたりまっす。
3本しか弦が張られていないギターを演奏するニーニョ・ミゲル。それでも、素晴らしいフラメンコを奏でておりまっす。
この動画を観た後に、例えばオイラが最も衝撃を受けた若くてバリバリの頃のブレリアスの動画を観ると、とても同一人物とは思えまっせん・・・。
その後、昔の彼を知る人達の温かい支援もあって徐々に身体も健やかになり、舞台へも復帰しまっした。
2009年にドキュメンタリー映画、“La Sombra de las Cuerdas”、亡くなる前年の2012年にはセビージャでのコンサートを収めたDVD、“El Niño Miguel en concierto”も発表されまっした。
さて、この“ワルツ・フラメンコ”なのでっすが、曲として聴いた時にとっても完成度が高く、オイラ的にはニーニョ・ミゲルの最高傑作ぢゃねぇかと思うのでっすよ。
演奏動画もいくつかございまっする。
ギターデュオ版っ!
晩年の動画っ!
なわけで、今回はテンポ・リブレ(自由リズム)のイントロを経て、ワルツが始まる部分を少しだけご紹介しまっす。
譜面を見るとそれほど難しそうではないのでっすが、弾いてみると結構ムズいでっす。
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