昨日もギターの割れ修理依頼が1本ございました。やはり、過乾燥によるものでした。
例年この時期は割れ修理依頼が一番多い季節ではありますけど、ちょっと今年は多すぎる感じがします。
火曜日は雨が降りそうですが、ここまで降雨量が少ない天候はワタクシの記憶には無いですわ。まだまだ、乾燥状態は続くと思われ・・・。
ちょうど1週間前の発表会の折も朝、ホールの湿度を図ると30%を切りそうなほど乾燥しておりました。
勿論、店から加湿器を持参したのですが、それをフル稼働させて本番時にやっと48%~50%位でしたからね。
音楽ホールはエアコンはかなり充実はしているのですが、湿度に関してはかなりシビアであります。そういう意味では美術館や博物館等の施設を利用したコンサートは安心であります。
何故なら展示、保管されている物が物だけに室温、湿度に関しては季節を通じて完璧に管理されておりますからね。木製の楽器を演奏するには最適であります。(音響に関してはどうかと思いますけど・・・)
さて、冒頭の動画はスウェーデンの優れたギタリスト、Jacob Kellermann(ジェイコブ・ケラーマン)による日本を代表する世界的な作曲家、細川俊夫さんの日本の歌による作編曲集、“12 Japanese Songs for Guitar(ギターのための12の日本の歌)”に収載されている童歌、“通りゃんせ”の演奏です。
作編曲も演奏も実に素晴らしいです!
日本の古謡、童謡を聴くと、誰もが一度は子供の頃に口ずさんだ事があるということを抜きにしても自然に耳に馴染みますし、心に沁みますねぇ。やっぱり、自分は生粋の日本人なんだなぁと再認識出来ます。
前述の通りこの作編曲集は全部で12曲ございまして、演奏動画のジェイコブ・ケラーマンの委嘱により11曲が2022年に作編曲され、2023年にストックホルムで初演されました。
楽譜は2004年にスイスのギタリスト、Markus Hochuli(マルクス・ホーフリ)が日本初演をした日本古謡、“さくら”を加えた全12曲でドイツの老舗、Schottから2025年に刊行されました。
更には細川さんが以前に作曲をされた“子守唄”が付録として収載されております。(ジェイコブ・ケラーマンが、初演時のアンコールで演奏した曲との事)
細川さんによる楽譜の序文によりますと、
どの作品を組み合わせて演奏してもよいし、どのような順番で演奏してもよい。一応、編曲者は、12ヶ月の季節の歌を想定して、配列している。これにかつて作曲したギターのための“さくら”を4月として加えて、12ヶ月の歌とすることもできる。その場合、第1曲目に“さくら”を演奏することが望ましい。
とあります。
各曲の楽譜冒頭部分はこんな感じです。












“子守唄”(付録)
当然ながら、演奏技術的難易度はかなり高いです・・・。
日本古謡、童謡の易しいアレンジはたくさん出版されておりますが、たまにはこのように弾き応えのある作編曲作品にチャレンジしてみるのも一興です。
楽譜は版元であるSchottから入手出来ます。腕に覚えのある方は是非、どうぞ。


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