不穏な世界情勢になってまいりましたね・・・。
残念ながら、これが人間という生き物の本質であり、どんなに世界平和を訴えたところで各国の歴史的、宗教的、経済的、政治的利害が一致することなどはまずあり得ないですから、地球上から紛争や戦争が絶える事は今後も無いでしょう。それらを延々と積み重ねてきたのが人間の歴史でありますから・・・。
が、それによってテクノロジーが飛躍的に発展するのも皮肉な事実であります。現在、我々が恩恵を被っているインターネットにしろAIにしろ、軍事利用目的で開発されたものですからね・・・。
気分を変えませう。
2026年はJohn Dowland(ジョン・ダウランド)の没後400年というメモリアルイヤーということもあって、クラシック音楽業界では様々なダウランド・プログラムのコンサートが開催されるようでございます。
さて、冒頭の演奏動画はダウランドの“The Firste Booke of Songes or Ayres(歌曲集第1巻)”に収載されている、“Come,heavy Sleep(来たれ、深き眠りよ)”でございます。
リュート歌曲は本当に美しいですねぇ。
原譜冒頭部分はこんな感じです。
で、クラギの方はもれなくご存知の通り、この曲を主題にしたギターのための変奏曲と言えばイギリスの大作曲家、Benjamin Britten(ベンジャミン・ブリテン)が、Julian Bream(ジュリアン・ブリーム)のために書いた“Nocturnal after J.Dowland Op.70(ジョン・ダウランドに基づくノクターナル Op.70)”でございますよね。
個人的には20世紀中に書かれたギターソロ作品の最高傑作だと思っております。
まずはジュリアン・ブリームの演奏音源をどうぞ。
その生涯に3回録音をし、コンサートでもたびたび演奏をされていた不世出のギタリスト、山下和仁さんが1984年に“カナダ・トロント国際ギターフェスティバル”出演時の演奏動画もどうぞ。1
1995年のモスクワ公演での貴重な演奏動画もどうぞ。
Part 1
Part 2
いやぁ~、やっぱり何度聴いても素晴らしい作品でございます。
変奏曲ではありますが、第1変奏~第8変奏を経て最後の最後に主題が出てくるという大変ドラマチックな展開が素敵です。
第1変奏と主題の楽譜冒頭部分はこんな感じです。


せっかくですので、第1変奏と主題のブリテンの貴重な手稿譜冒頭部分もどうぞ。(読み辛し・・・)


美しい音楽は人間に平和を与えてくれるものものなんだねぇ。いい夢が見られそうです。


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