取りあえず、横溝正史の金田一耕助シリーズを読了したので、沼正三の“家畜人ヤプー”を十数年振りに再読しちょりまっす。
第1巻が終わって2巻目に入っちょるんでっすが、なんちゅ~か本中華、“戦後最大の奇書”と称えられるだけあり、大長編SF・SM小説ではあっても、非凡過ぎる妄想力と異常過ぎる学識の高さでもって綴られる暗黒絵巻(日本人にとっては)はハマる人はハマるだろうし、この手のものが苦手な方は第1巻の中途で放棄するかと思われまっす。
オイラは何度も読んでいるのでハマった人でございまっすが、セクションによっては哲学書や学術書を読んでいるような感覚に陥って頭がクラクラしまっす・・・。
さて、冒頭の音源はフォルクローレ史上の至宝、Atahualpa Yupanqui(アタウアルパ・ユパンキ)によるPablo del Cerro(パブロ・デル・セロ)の“El Coyita(エル・コジータ)”でございまっす。
シンプルながら実に味わい深い曲でございまっす。
旧ブログでも書きまっしたが、オイラが初めてこの曲を知ったのは例のCristina Azuma(クリスチーナ・アズマ)さんが1993年にリリースされたアルバム、“No Palacio de la Guitarra”に収録されていたバージョンでございまっす。
その後、2011年にリリースされたアルバム、“Dreams”にも再録されちょりまっす。
演奏動画もどうぞ。(43:31~)
Gato(ガト)というほとんどChacarera(チャカレーラ)と同形式のリズムによる作品なのでっすが、譜面にしようと思うとなかなか難しかったりしまっす。
この曲に関しては冒頭を4分の3拍子、以降を8分の6拍子にいたしまっした。楽譜はこんな感じでっす。



演奏技術的難易度はそれほど高くないのでっすが、ちゃんとネイティブなガトのリズムで弾くのは難しいかと思われ・・・。微妙なニュアンスはユパンキ大先生やクリスチーナさんの演奏を真似るしかありませんな。
興味のある方は是非、弾いてみて下っさい。
Pablo del Cerro(パブロ・デル・セロ)~Cristina Azuma(クリスチーナ・アズマ)編~Luzia採譜/El Coyita(エル・コジータ)(PDF)
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