
何だか西田敏行さんのご逝去が身に沁みるっす・・・。
近年は滅多にテレビドラマを観なくなってしまったオイラでっすが、2005年の“タイガー&ドラゴン”や、2021年の“俺の家の話”は毎週欠かさず観たなぁ。
西田さんの演技が本当に素晴らしかったでっす。
さて、Miguel Llobet(ミゲル・リョベート)のあまりにも有名な(あくまでもクラギの世界でね)“Cançons Populars Catalanes(カタルーニャ民謡集)”をレパートリーにされている方も多いかと思いまっす。
恐らくクラシック・ギターがこの地球上から消滅しない限り、永遠に弾き継がれていく作品だと思いまっする。
でも、たまには違う編曲も弾いてみたくなりやせんか?
ご存じの方も多いかと思いまっすが、ポーランド出身のフランスの作曲家、Alexandre Tansman(アレクサンデル・タンスマン)が、Andrés Segovia(アンドレス・セゴビア)のために2曲のカタルーニャ民謡をギターソロにアレンジしちょりまっすよね。(結局、セゴビアは演奏も録音もしなかったようでっすけど・・・)
アレンジ曲はリョベート編でも人気の高い“Plany(哀歌)”と“Cançó del lladre(盗賊の歌)”でっす。
イタリアのギタリスト、Andrea de Vitis(アンドレア・デ・ヴィティス)の演奏音源をどうぞ。
“哀歌”
“盗賊の歌”
リョベート編を底本にしている感じはあるのでっすが、なかなか良いアレンジっすよね。
このアレンジ譜は長らく未出版だったのでっすが、1989年にメキシコのギタリスト、Corazon Otero(コラソン・オテロ)女史が個人的に起ち上げたEdiciones Musicales Yolotlからピースとして出版されましたが、現在は残念ながら絶版となっとりゃ~す。
楽譜の冒頭はこんな感じでっす。


上述の通り、ピースは絶版となっておりまっすが、フランス生まれのイタリアのギタリスト、Frédéric Zigante(フレデリック・ジガンテ)監修によるタンスマンの“Posthumous Works for guitar(ギターのための遺作集)”が、イタリアのBerbenから刊行されちょるんでっすが、巻末付録にこの2曲の手稿譜が収載されておりもす。


問題なく譜読みが出来まっす。
興味のある方は是非、ゲットしてくだされ。
そういえばポンセにも「ガリシア民謡」っていう曲がありましたね。
けんいちさん
コメントをいただきありがとうございまっす。
>そういえばポンセにも「ガリシア民謡」っていう曲がありましたね。
その通りでございまっす。有名な“聖母の御子”でございまっすね。
一般的に“聖母の御子”はカタルーニャ民謡という括りになっておりまっすが、本当はスペインのガリシア州の民謡のようでございまっす。