もうちょっとしたら、お客人のお家にチェンバロを届けに行きまっす。
ここ最近、真面目に筋トレを再開したのでだいぶ筋力が戻ってきた感がござる。が、ここで油断をするとギックリ腰や古傷の右ケツの肉離れを起こしかねねぇので気をつけまっす。
さて、冒頭の動画はPercy Adlon(パーシー・アドロン)監督による1987年公開1の旧西ドイツの映画、“Bagdad Café(バグダッド・カフェ)”のトレイラーでっす。
旧愚ブログの初期において別件でこの映画の事は書いておるのでっすが、誰も覚えていないと思うのでよかろ・・・。
いわゆる、ロード・ムービーなのでっすけど、個人的にはこの映画ほど鑑賞後に心の隅々までホッコリする映画も珍しい。オイラの漆黒に彩られた心象風景に光が差しまくるもの。(おひおひ)
また、個人的にはカフェの常連客・ルディ役でJack Palance(ジャック・パランス)が出演しているのも超萌えるっ!
有名な映画でっすから既にご覧になられた方も多かろうと思いまっすが、未見の方は是非一度ご覧下され。
さて、映画をご覧になられた方は多分、Bob Telson(ボブ・テルソン)作曲、Jevetta Steele(ジュヴェッタ・スティール)の素晴らしすぎる歌唱による主題歌、“Calling You(コーリング・ユー)”が心の琴線に触れたのではなかろうか?少なくともオイラは琴線がブルンブルンと震えた結果、サントラを購入した。
作者のボブ・テルソン自身の歌唱も沁みまっす。
名曲ゆえに多くのカバーがございまっするが、カナダのジャズシンガー、Holly Cole(ホリー・コール)のものがやはりマストでござんしょう。
ここからは脱線でっす。
となると、この曲をソロ・ギターで弾いてみたいという欲求はギター弾きの性でありまっして、様々なアレンジがございまっすが、まずは村治佳織さんが1998年にリリースされ、クラシック音楽界の歴史を変えるほど大ヒットしたアルバム、“カヴァティーナ”にジャズ・ピアニストのBruce Stark(ブルース・スターク)と、ギタリスト・コンポーザーの佐藤弘和さんの共編によるジャジー&クラシカルなソロ・ギター・アレンジが秀逸なり。
貴重な演奏動画もござる。
あと1つ挙げるとするならば日本を代表するマエストロ、鈴木大介さんの映画音楽によるアルバム、“キネマ楽園V travels”に自編のアレンジを収録されちょるのでっすが、これがまた超絶的にナイスなアレンジなんざますよ。
中盤からJ.S.バッハの“平均律クラヴィーア曲集第1巻”の1曲目の有名過ぎる“プレリュード”を模したパッセージに変わるのでっすが、後半になるにしたがって“コーリング・ユー”のメロディーが浮かび上がってくるという、オイラだったら一生かかっても思いつかない斬新なアレンジになっており申す。
残念ながらYouTubeに音源、演奏動画はございませぬのでアルバムをご一聴下され。
ちなみに映画をご覧になられた方でしたら、なぜバッハの“プレリュード”なのかはおわかりでせう。実に心憎いっす。(冒頭のトレイラーに既にヒントがありまっす)
それぞれのアレンジ譜は現代ギター社から刊行されている“村治佳織ギターソロ・コレクションVol.2”、“キネマ楽園~ギター名曲集/編曲・監修:鈴木大介”に収録されちょりまっすので、興味のある方は是非どうぞ。
【2024年10月26日付記】
“キネマ楽園~ギター名曲集/編曲・監修:鈴木大介”は絶版になり、現在は新たなアレンジを追加した“映画音楽ギター名曲コレクション/鈴木大介 編曲・監修”に収載されちょりまっする。
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