今日はだいぶ調子が良いっす!ようやく、寒暖差疲労に慣れてきたのかもしれぬ。
ここのところ毎朝毎夜、電車トラブルに見舞われる事が多いような気がする今日この頃、皆様いかがお過ごしでせうか?
昨夜はJR新宿駅に着いたら高円寺駅で人身事故があってかなり長い時間電車が停まり、今朝は線路内に人が立ち入った(何やってんの?)とのことで電車が詰まり気味に・・・。
さて、William Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア)の戯曲に出てくるキャラクターをモチーフにしたギター作品というと、Julian Bream(ジュリアン・ブリーム)の委嘱によりドイツの大作曲家、Hans Werner Henze(ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ)が書いた“Royal Winter Music First Sonata(王宮の冬の音楽 第1ソナタ)”1と、その後に書かれた“Royal Winter Music Second Sonata(王宮の冬の音楽 第2ソナタ)”2が有名っすね。
で、オイラ的にはもう一つ別の作曲家による同じモチーフによるギターソロ作品をご紹介したいお年頃でっす。
冒頭の動画はチェコの鬼才、Pavel Steidle(パヴェル・シュタイドル)の演奏によるオーストラリアの優れたギタリスト・コンポーザー、Phillip Houghton(フィリップ・ホートン)3の“OPHELIA… a haunted sonata, one continuous movement in five sections for Classical Guitar(オフィーリア・・・クラシック・ギターのための呪われたソナタ~5つの部分からなる連続した1楽章)”という、なんだか恐ろしげなタイトルが付けられた作品の演奏でっす。
この作品はエゲレスのギタリスト、Carlos Bonell(カルロス・ボネル)、フランスの作曲家、Lili Boulange(リリ・ブーランジェ)、スペインの詩人、劇作家、Federico García Lorca(フェデリコ・ガルシーア・ロルカ)に捧げられておりまっす。
“オフィーリア”は皆様ご存知のとおり、シェイクスピアの“ハムレット”に出てくる登場人物でっす。
作品タイトルにあるとおり、次の5つの楽曲で構成されちょりまっす。
- FEAR… AND THE ANGEL(恐怖…そして天使)
- SUFFERING AND MADNESS…. AM I BUT A DREAM OF A SHADOW(苦しみと狂気…私は影の夢にすぎない)
- CHANT…of the flower-moon(詠唱…5月の満月)
- WATER…memories-halls of ghosts-wash away(水…思い出-亡霊の館は洗い流される)
- DEATH…with moons in your hair(死…君の髪に月を)
出版譜(手稿譜)の冒頭はこんな感じでっす。
⑥=E♭、⑤=Gという変則チューニングを使用しておりんす。
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの作品はバリバリの現代作品でっすが、フィリップ・ホートンの作品はこの曲以外も現代作品でありながら難解さは全く無く、シンプルで分かりやすい曲調が特徴的でありんして、すんごくオススメでっす。
興味のある方。楽譜はフィリップ・ホートンのウェブサイトで購入出来まっす。
是非、レパートリーにお加えなされたし。
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