
一つ前の記事で声優のTARAKOさんの訃報について少し触れまっしたが、TARAKOさんと言えばさくらももこさんの“ちびまる子ちゃん”のアニメで、主人公のまる子の声を長年担当されていまっしたね。
旧愚ブログの初期にうちのお店とさくらももこさんに関するお話を書きまっした。
さくらももこさんはご存知のとおり2018年に53歳という若さで急逝されまっしたね。
実は彼女は1965年(昭和40年)生まれでっすので、オイラとは同級でっす。なので、訃報を聞いた時はかなりショックでござんした・・・。
さて過日、新潮社の方からさくらももこさんが編集長となって“富士山”という本を作ることになり1、企画の一つとしてチェンバロに絵を描くということになったため、一度お店に伺って色々とご教授いただけないでしょうかというお問い合わせがござった。
もちろん、快諾いたしまっした。
某年某月某日、さくらさんが新潮社の方と一緒にご来店なされまっした。
さくらさんの第一印象はとにかく腰が低い、とっても丁寧な方に尽きまっす。もうでっすね、全然偉ぶったところがないの。
ご容姿はまる子がそのまま大人になった感じでありまっして、声も喋り方もアニメのTARAKOさんとクリソツでありまっして、個人的にはめっちゃ感動してもうた。
さて、チェンバロに絵を描くというのはバロック時代から普通にありまっして、ヨーロッパで中国趣味の美術様式であるシノワズリが流行した頃は

のような絵が描かれまっした。
シノワズリ以外では植物、鳥、虫などの所謂、ボタニカルアートが良く描かれまっした。

その図版が資料としてうちのお店にあったので、さくらさんにも見ていただいたのでっすが、さすがにここまでの絵を描くのは難しいかも・・・という感じでっしたが、取りあえずはまず“スピネット”と呼ばれる楽器のご注文をいただきまっした。
色は外が黒で、中が赤とご指定いただきまっして、数カ月後に後は弦を張るだけの状態の楽器をまずは納品いたしまっした。
数週間後、絵を描き終えられたとのご連絡をいただいて一旦楽器をお店に戻し、弦を張って再納品いたしまっした。
“富士山”に掲載された写真がこれでっす。


さくらももこワールド全開の素敵な絵になっておりんした。
この楽器は現在も“さくらももこ展”等で展示されておりまっす。
あ~あ・・・。なんか切ないのう・・・。
コメント