ここのところ、少し真面目にギターの練習をしています。(基礎練習くらいですけど)
と言うのも先日、10年振りくらいに大学のギター部OBであるYさんがご来店下さったのですが、相変わらず筋金入りのフラメンコ・ギター愛好家でいらして、定期的にレッスンに通われるのは勿論のこと、クルシージョにも参加されているそうでございまして、これはワタクシも少し見習わねばと思った次第であります。
ですが、何度か書いておりますが(まぁ、言い訳です・・・)、楽器店店員として毎日のように楽器や音楽に塗れておりますと、帰宅後にギターの練習をしたり音楽を聴くのは正直言って苦痛な時の方が多く、せめて家では兎にも角にもまったりしたいわけであります。
時として1か月以上まともにギターを弾かない事も多々あるのですが、体感的にはそれほど指が動かなくなるとかの支障を覚えないのです。
無理やりルーティンで練習をしてもかえって駄目なような気もしますしね・・・。困ったものです・・・。
さて、冒頭の動画はアメリカのギタリスト、Daniel Quinn(ダニエル・クイン)による日本が誇るギタリスト・コンポーザー、藤井敬吾先生の傑作、“羽衣伝説~山入端 博の旋律に基づく”の演奏です。
藤井先生がスペインのアリカンテ大学のギター修士課程の学生を対象にして行った、20世紀のギター音楽に関する講座やインタビュー、部分的ではありますが、“羽衣伝説”の演奏を捉えた貴重なドキュメンタリー動画もどうぞ。
クラギ界では国内外を問わず愛奏されている作品ですので、実際に弾いたことがある愛好家の方も多いでしょう。
ごく最近ですと、猪居亜美さんが今年の1月にリリースされたアルバム、“BLACK ROSE”に収録されておりまして、とっても素晴らしい演奏をなさっています。
プロモーション動画をどうぞ。
実に20分にも及ぶ大曲(簡略版でも10分)でございますが、大変ドラマチックな展開を見せる作品でございまして個人的に大好きな曲でございます。
楽譜は1993年に藤井先生自身の演奏を収録したミニCD付き初版楽譜が刊行され、2005年には装いも新たに再版され、その後、残念ながら長らく絶版状態になっておりましたが、藤井先生自身による詳細な見直しと校訂を経た2026年版が本日、復刊されました!

個人的に1993年版、2005年版の楽譜は所有しているのですが、実はいずれも若干の誤植がございます。
今回の復刊では再浄書と上述の通り綿密な校訂を経ているため、ワタクシが拝見する限り完璧な楽譜だと思います。
1993年版、2005年版の楽譜を既にご所有されていらっしゃる方には釈迦に説法でございますが、この作品の主旋律は沖縄の作曲家、山入端 博先生が“羽衣伝説”の映像化の際の音楽として書かれた16小節の“羽衣の歌”が使用されております。
沖縄の伝統的な手踊りである“カチャーシー”のリズムや特殊奏法が多用されていることはもとより、⑥=D、⑤=A、④=D、③=G、②=A、①=Dという、ポピュラー・ギターの世界で通称“DADGAD(ダドガド)チューニング)”と呼ばれているチューニングが用いられており、このチューニングの特徴である神秘的で浮遊感のあるサウンドが非常に心地良いです。
楽譜冒頭部分はこんな感じです。
せっかくなので、久し振りにこの曲を弾いてみたいと思います。
これからこの作品に取り組んでみようという方。楽譜はこちらで購入出来ます。


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