長年お世話になっている某GG社のOさんは知る人ぞ知るフラメンコ・ギター・マニアで(現在はウクレレ・マニアでもある)、先日ご来店された際に「Luziaさん。今、断捨離でCDを整理しているんだけど、フラメンコ・ギターのCDいらない?」と仰っしゃられたので遠慮なく貰い受けまっした。
ダンボール1箱に約80枚(!)もありまっして、ほとんどが国内外のフラメンコ・ギターのCDでございまっした。しかも、オイラが所有していないものも結構ございまっした。
Carlos Saura(カルロス・サウラ)監督の1983年作品、“カルメン”のサントラ、Carlos Montoya(カルロス・モントージャ)、El Pili(エル・ピリ)、Dieguito de Morón(ディエギート・デ・モロン)なんかもあって悶絶!
その中にJavier Conde(ハビエル・コンデ)のライブ盤もございまっした。

演奏されている曲はPaco de Lucía(パコ・デ・ルシア)を始めとするマエストロ達の作品や、Francisco Tárrega(フランシスコ・タレガ)の“Recuerdos de la Alhambra(アルハンブラの思い出)”も収録されちょりまっす。
冒頭の動画はそんなハビエルさんがパコの名作Rondeña(ロンデーニャ)、“Cueva del Gato(邦題:エル・ガトの洞窟)”を演奏しているものでっすが、パコの演奏と比肩し得るくらい見事でございまっす。
フラメンコ・ギターの世界では一般的に自身が創作した作品を演奏するのが常でっすが、最近はハビエルさん以外にも旧愚ブロク時代からたびたびご紹介しているGrisha Goryachev(グリシャ・ゴルヤチェフ)や
Luciano Ghosn(ルシアノ・ゴーン)のように
他のフラメンコ・ギタリストの作品を中心とした見事な演奏をするフラメンコ・ギタリストが出てきまっした。
これは“有り”なのか“無し”なのかという評価や議論は実ぅにぃ
つまらんっ!
彼らに共通しているのは演奏をする曲がパコ、Manolo Sanlúcar(マノロ・サンルーカル)、Victor Monge “Serranito”(ビクトル・モンヘ・セラニート)、Sabicas(サビーカス)、Vicente Amigo(ビセンテ・アミーゴ)、Gerardo Núñez(ヘラルド・ヌニェス)といったマエストロ達の作品でありまっす。
要するにクラシック音楽を演奏する感覚で、これらマエストロ達の曲を“一つの完成された“作品”として再現しているわけっす。
オイラはあまりフラメンコ・ギター界隈の実情というのを知らない、もしくは知りたくもない1のでハビエルさん、グリシャさん、ルシアーノさんがどのように評価をされているのかはわからぬ。
アマチュア的と言えばそうかもしれんし、オリジナル演奏と同等かそれ以上の精度で再現出来るなんて神っ!とも言えるかもしれんし、どっちでもええがな。
ギターを始めた頃を思い出そうっ!
弾けねぇ~!、指痛ぇ~っ!、Fコードが鳴らねぇ~っ!、あっ!音が出るようになってきたっ!、パコ並にピカードが弾けた(かもしんねぇ)っ!
実に楽しかったよなぁ~、あの頃は。ギターを弾くという行為に毎日歓びを感じていたわ。それを感じられなくなったら、楽器なんか止めてもうた方がええわな。
オイラにとってフラメンコ・ギターを弾くという事は
持続的な快楽欲求を満たすっ!
である。それ以外は何も求めぬっ!
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