
雨ですなぁ。潤いますなぁ。
で、春眠暁を覚えずとはよく言ったもので眠いんすわ。たまらなく。
でも、相変わらず眠りが浅いのでほぼ毎日午前4時~5時の間に一度目が覚めてしまい、ジジイになったせいもあって微睡む快感に身を委ねるのも段々出来なくなってきており、結局、うつらうつらとしたまま出勤という事になるのな。
かと言って、「今、思いっきり寝てもいいぜ」と言われても、結局のところ深く眠ることは出来ぬと思ふ・・・。そんなお年頃でっす・・・。
さて、オイラが店に楽譜担当者として入社した1989年~1900年代半ばくらいまでは所謂、ギタリスト・コンポーザーによる作品がとても流行った時代でございまっす。
その中でも特に今では考えられんくらい売れまくった楽譜ベスト4は
- Andrew York(アンドリュー・ヨーク)/“Sunburst(サンバースト)”
- Roland Dyens(ローラン・ディアンス)/“Tango en Skaï(タンゴ・アン・スカイ)”
- Baltazar Benitez(バルタサル・ベニーテス、1944-2018)編/“Astor Piazzolla(アストル・ピアソラ)/4 Pieces(4つの小品)”
- Carlo Domeniconi(カルロ・ドメニコーニ)/“Koyunbaba(コユンババ)”
でございまっす。
アンドリュー・ヨーク自身による“サンバースト”の演奏動画。
ローラン・ディアンス自身による“タンゴ・アン・スカイ”の演奏動画。
バルタサル・ベニーテス自身による“4つの小品からブエノスアイレスの夏”の演奏動画。
カルロ・ドメニコーニ自身による“コユンババ”の演奏動画。(画質悪し)
これらは現在でも定番人気楽譜ではありまっすけど、出版された当時はまだインターネット等がそれほど普及はしていなかったので特に輸入楽譜を入手しようと思った場合、うちの店のように輸入楽譜を扱っている所で購入するというのが一般的でござんした。
で、特にこの4種の楽譜は100冊単位で入荷しても、1ヶ月程度で売り切れてしまうという人気振りでござった。
勿論、スタンダードなレパートリーの楽譜も安定して売れまっしたけど、さすがに月に100冊以上売れるということはないわけで・・・。
では、2025年現在、店でのクラシック・ギター楽譜の売れ行きはどうなっているのか?
大して売れまっせん・・・。
何故かと言うと、店を介さなくても個人で気楽に楽譜が購入出来る時代になったからでっす。
特にインターネット時代を象徴しているのが、ギタリスト・コンポーザー自身がウェブサイトで自作品&アレンジ作品の楽譜販売が可能になりまっしたし(ほとんどがPDF版楽譜ね)、大手&新興出版社も製本版だけでなく、PDF版で楽譜を販売する形態が多くなりまっした。
PDF版でっしたら例え海外出版であっても、その日のうちに楽譜が入手可能でっすから、愛好家の方々にとっては本当に便利な時代になりもした。
オイラも愚ブログで楽譜関係の事を書く時に個人的に利用することが多くなったしなぁ・・・。
ちなみにアンドリュー・ヨークさんの楽譜は以前、メリケンのGSPからほとんどの作品が出版されちょりまっしたけど、現在はカタログからその全てが消滅しておりまっす。
んでどうなったかと言うと、ヨークさん自身が新たに浄書し直した楽譜をオフィシャルサイトで直接販売されちょりまっする。
確かに自身の作品、もしくはアレンジ作品を出版社から上梓する場合、シチュエーションによっては作曲者自身が何十冊~何百冊かを購入をしなければいけないことがあったり、出版社は出版社では何千冊かを在庫しなければならないわけで(うちの店も教則本を再版する時は基本、三千冊刷る・・・。保管場所の確保が大変っす)、その点、PDF版楽譜はデータでっすから在庫を抱えなくていいので楽。
まぁ、こんな感じでっすから毎月のように新刊楽譜、再版楽譜の製本版が出版はされちょりまっすけど、いつでも購入出来る気軽さも相まって、それ程売れないのでありまっす。
盲点としては、著作権や版権の問題等が生じて再版が不可になった楽譜なんかは後に、ゾンナマ(Amazonね)辺りでとんでもないプレミア価格で出品されたりするんすよね。(その辺りの事は以前書きまっしたね。
楽譜が売れまくるという時代はもう二度と来ないんぢゃねぇかな・・・。
コメント