
昨年の夏はどこもかしこも連日の猛暑でハァハァ言うておったのに、冬は冬で寒波が居座って特に日本海側は異常な降雪に見舞わ割れておりましょ。
東京も昨晩はすんごい風で、さすがのオイラもブルブル震えちまったよ。でも、降雪がないだけ幸せだと思ふ。
最早、まともな四季は日本では期待してはいけぬのだろう。
さて、オイラが現在の店に入社したのは平成元年の12月でございまっしたので、もうかれこれ37年になるんだねぇ・・・。クリビツだねぇ・・・。
これまで何度も書きまっしたけど、楽譜担当者として入社したものの、クラシック・ギターの曲に関しては有名どころの作曲家や曲を知っている程度、古楽に至ってはバッハやヘンデルの名前は知っていても、曲の知識はほとんど無かったし、音楽理論に至っては全然やっていなかったので、お客人にキーを聞かれても即座に反応出来ないという体たらくでござんした・・・。
入社から5年位は輸入楽譜の発注はかつてこのお店で楽譜を担当していた方が独立後、個人で輸入楽譜の発注代行の仕事をされていたので、そこから大体毎月100万円単位で入荷しておったのね。
で、それを元に毎月DMを作成してお客人から楽譜の受注をしておりまっしたが、注残楽譜が今度いつ入荷するのか全く予測がつかないこともあって、だいぶ楽譜に関する知識が増えてきた時を期に、オイラが店の楽譜担当者として直接出版社に発注するようになったのでっした。
当時、PCは世の中にまだ全然普及していない頃でっしたらから当然、インターネットという便利なツールは無く、海外の各出版社に定期的に新刊案内や楽譜カタログを発注して楽譜に関する知識をアップデートしちょりまっした。
そんな時代でっすから、お客人個人が直接海外出版社に楽譜を注文するというのは通関手続き等の煩雑さもあってかなり敷居が高い事でっしたし、出版社もその頃は個人に1~2冊単位くらいでは楽譜を販売をしていなかったこともあって、今では考えられんのでっすが、うちの店では毎月輸入楽譜だけでも100万円以上の売上は当たり前だのクラッカーでっした。(古っ!)
そのうち、他のお店でも輸入ギター楽譜を取り扱う所が増えたり、インターネットの普及以降は海外出版社も少部数で個人に楽譜を販売することが当たり前になり、且つ、通関手続き等も面倒な手続きが廃止されるに至って輸入楽譜販売の状況は一変いたした。
近年では作曲者自身が作品を出版社から出版するのではなく、自身がウェブサイト上で販売(ほとんどがPDFね。在庫を持たなくていいわけでっすからねぇ)するようになっているのは、皆様ご存知の通りでございまっする。
国内でも毎月のように新刊楽譜、再版楽譜が刊行されておりまっすけど、忌憚無く申し上げまっすと、楽譜は今や店舗ではほとんど売れない時代なのでありまっす。
恥ずかしながら、先月の店の輸入楽譜の売上総額は約7万円でありまっす・・・。10万円を超えることは滅多にないっすなぁ・・・。
これはCDも同様でありまっす。
いつでも何処でも誰でも手軽に楽譜や音源が購入出来る時代というのは、とても良いことなのでっすけどね。なんか余りの様変わりに寂しさも感じる今日この頃なんすわ。
まぁ、オイラも愚ブログにおまけ付き楽譜なんてものを載せる事がござんすが、それらは既に絶版で入手不可のもの、作曲者自身が無償で楽譜を公開されているもの、もしくは未出版で今後も出版が見込まれないものをオイラが気まぐれで採譜したものに限りまっす。(もちろん、後に目出度く出版されますれば即座に削除りまっす)
残念ながら、ネットの海には現役バリバリで販売されている楽譜が不正コピーされてアップロードされているものが散見されまっす。
当然これは犯罪行為になりまっすので、アップロードもダウンロードもダメっす。
ただ、余りにも数が多すぎて手に負えない部分もあるのが現状でっすが、毎年ランダムにしょっ引かれる方がいらっしゃるのも事実でっすので、お気をつけなられたし。
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