この愚ブログをご覧いただいているご奇特な皆様は既にお気づきかと思いますが、旧愚ブログから現在の新愚ブログにいたるまで、僕はそのほとんどの記事での文章が常におちゃらけた感じの言い回しで綴っております。
しかしながら、ごく僅かな記事においては本当に同一人物が書いているのか?と自分自身も疑問を感じてしまうほど、硬い文章を書くことがございます。
2019年末、旧友で親友でもあったK君が不慮の事故に遭遇し急逝したという記事もその一つでした。
もう詳しく書くことはいたしませんが、僕個人としてはK君の訃報をテレビのニュース報道で知った時の衝撃は来月で丸3年になりますが、未だ尾を引くほど癒えてはおりません。
折に触れて彼を思い出すのですが、そのたびに脳内で尊敬するPaul Simon(ポール・サイモン)の“Old Friends(旧友)”が再生されます。
歌詞のように70歳になったお互いを良い部分も悪い部分も述懐したかったのだけど・・・。切ないですけど、こればかりはしょうがないですね。
この曲で忘れられないのがクラシック・ギターの巨匠、Manuel Barrueco(マヌエル・バルエコ)の1994年にリリースされたアルバム、“Sometime ago”に収録されているソロ・ギター・アレンジです。
バルエコのアレンジはAlexander Bellow(アレクサンダー・ベロウ)という方の“Paul Simon for Classical Guitar”という編曲集1に収録されているものを底本にしているとのことですが、バルエコ編の方がかなり難しくなっております。
“旧友”はSimon & Garfunkel(サイモン&ガーファンクル)のファンの方はご存知だと思いますが、“Bookends(ブックエンドのテーマ)”という曲と本来は対になっております。
貴重な若き頃のサイモン&ガーファンクルのTVショーでの演奏動画。
バルエコのアレンジは残念ながら未出版です。
そこで今回、K君を偲ぶ意を込めて採譜いたしました。楽譜の冒頭はこんな感じです。
バルエコはこのアルバムで“ブックエンドのテーマ”も収録されていますが、こちらはアレクサンダー・ベロウのアレンジをそのまま使用されています。
アルバムでは対で演奏されていないのですが、せっかくですのでオプションで“ブックエンドのテーマ”も楽譜にしました。
楽譜に関しまして若干のご説明をいたします。
“旧友”と“ブックエンドのテーマ”の原曲でのポール・サイモンのギター演奏は、C major(ハ長調)をCapo.4で演奏しています。つまり、実音はいずれもE major(ホ長調)です。
アレクサンダー・ベロウの“旧友”のアレンジはCapo.無しでE majorなので原曲どおりの響きなのですが(底本にしているバルエコ編も同様)、“ブックエンドのテーマ”はC majorでアレンジされています。
整合性を持たせるため、若干演奏が難しくなりますが、オプションで付けた“ブックエンドのテーマ”はE majorで譜面化しました。
是非、弾いてみて下さい。
Paul Simon(ポール・サイモン)~Manuel Barrueco(マヌエル・バルエコ)編~Luzia採譜/Old Friends(旧友)(PDF)
※オプションの“Bookends(ブックエンドのテーマ)”は原曲をそのままCapo.無しでE majorに移調しております。
【2022年11月24日付記】
楽譜ですが、誤植の修正、いくつかの採譜の見直しをして差し替えました。以前のものをDLられた方は再DLしてください。
バルエコのCDを聴いて、Book Endsとold frendsが大変気に入り、ネットで楽譜を探して練習しました。Book Endsは弾けるようになりましたが、old frendsは難しくて練習を断念しました。スチャラカさんの楽譜で再チャレンジします。
スチャラカさんのホームページが急になくなり、心配していましたが、復活されて大変うれしく思います。
竹川寿彦様
コメントを頂き誠にありがとうございます。
「Old Friends(旧友)」でっすが、今回あまり浄書を精査しておらず、昨夜、音源を聴きながら譜読みをいたしましたら、若干、修正したい部分がございまっしたので、近々、差し替えまっす。
>スチャラカさんのホームページが急になくなり、心配していましたが、復活されて大変うれしく思います。
ご心配をおかけいたしまっした。今後とも宜しくお願い申し上げまっす。