先日、某県在住のお客人が所有されているヴィオラ・ダ・ガンバという楽器のフレットガット全交換をいたしまっした。
皆様ご存知のとおり、ヴィオラ・ダ・ガンバはリュートと同様、フレットはガットを巻き付けまっす。これは大した作業ではないので無償でやらせていただいたのでっすが、後日、お礼に大量の落花生をいただきまっした。

オイラにとって落花生は
宇宙一おいしいお豆!
なので、有り難くいただいておりまっす。
さて、とっても今更なんすけど、ヴァイオリン属のチューニングは5度チューニング(ヴァイオリンの場合、④=G、③=D、②=A、①=E)に対して、何でギターは4度チューニング(⑥=E、⑤=A、④=D、③=G、②=B、①=E)なのだろう・・・。
これは諸説あって決定的な結論は無いのでっすが、オモロイわな。
実際、ギターは全て4度ではなくて上述のとおり③=G、②=Bでっすから、ここだけは3度なのね。ややこしいね・・・。
稀にAll fourths tuning(全て4度チューニング)にする方(つまり、③=C、①=F)、
All fifth tuning(全て5度チューニング)にする方(例えば、⑥=C、⑤=G、④=D、③=A、②=E、①=B)
も、いらっシャルル・ド・ゴール空港。
オイラはスタンダード・チューニングでいいや・・・。
さて、冒頭の音源はカナダ出身の優れたフィンガーピッカー、Calum Graham (カルム・グラハム)の“Phoenix Rising(フェニックス・ライジング)”という曲でっす。
この曲は⑥=C、⑤=E、④=B、③=Eという変則チューニングを使用していまっす。
動画もござる。
レクチャー動画もござる。
音源を聴く限りではメッチャムズい作品のように感じまっすが、実際はかなり弾きやすくて、演奏技術的には思ったより気軽に楽しめまっす。変則チューニングならではの作品でございまっするな。
楽譜はカルムさんのウェブサイトから購入可能です。興味のある方は是非に。
【余談】
旧愚ブログでも散々、変則チューニング作品をご紹介しまっしたが、正直に言ってしまうと、オイラは変則チューニング作品はそれほど萌えなかったりする・・・。
理由はクラシック・ギター、フラメンコ・ギター共にほとんどの曲がスタンダード・チューニング作品であり、変則チューニングを使用する作品の多くが⑥=D、もしくは⑥=D & ⑤=Gあたりが主流であり、オープン・チューニングやそれ以外の変則チューニングはそれに費やす作業が
メンドイ・・・。
ってのが本音でっす・・・。
とは言っても、変則チューニングによってスタンダード・チューニングでは演奏がほぼ不可能なキー(調性)の作品が可能になったり、独特の倍音の発生によってスタンダード・チューニングでは得られない響きを獲得出来たりするので捨てがたいのでっすが・・・。
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