入れば入るほどドツボにはまる
ちょっと前にオイラが現在勤める楽器店に入社する経緯を書きまっしたが(ここ)、楽譜担当者として出版部に配属されまっしたけど、ここだけの話、当時はクラシック・ギターの知っている曲と言えば、例えばFrancisco Tárrega(フランシスコ・タレガ)や、Heitor Villa-Lobos(エイトル・ヴィラ=ロボス)他のいわゆる“名曲”のほんのいくつかの作品しか知らなかったオイラであります・・・。
でっすから、店にある膨大な輸入版ギターピースを見た時は正直言って
ヤベェな・・・。
と思いまっした。だって、だってだって、そのほとんどが全然知らない曲なんだもの・・・。
更に楽譜は辛うじて読めまっしたけど、実際のところ単純に譜面を読む程度なら小中学校の音楽の授業で習った程度で出来るわけで、それまでは特に困った事はございませんでっした。
大学のギター部時代に初めて採譜という作業を経験しまっしたが、譜面を完璧に書くという事は理論を全く勉強していないオイラでっしたので出来なかったっすから、全て調性を全く無視した調号のない譜面で書いておりまっした・・・。(滝汗)自分が取り敢えず読めればいいのでね・・・。
でっすが、楽器店に入社して楽譜関連の仕事をするとなれば、これは通用しなくなりまっす。
以下、旧愚ブログでも書いたことなのでっすが、一番最初に楽譜の仕事で困ったのが、例えばお客人からアレンジものの楽譜の問い合わせがあった時に
調性は何になっていますか?
と問われることでございまっした。
え、ええと、#が3つ付いていまっす・・・。
と答えるのが精一杯でございまっした・・・。
同期入社のMさんは音大出身の才媛でございまっしたので、最初の頃はいちいち彼女に聞いておりまっしたなぁ。
で、取り敢えず調性についてはMさんにあの有名な呪文、
トニイホロヘハ(#系長調)ヘロホイニトハ(♭系長調)
ホロヘハトニイ(#系短調)ニトハヘロホイ(♭系短調)
をご教授いただき、その後、薦められた音楽理論書を購入して、毎週1回、テスト(!)をしてもらってまっした・・・。
また、クラシック・ギターの楽曲そのものを覚えるために毎月、給料の3分の2くらいを費やして輸入CD店で見たことも聴いたこともない楽曲が収録されているクラシック・ギターCDを探し、あれば片っ端から購入し、会社(店)にその収録曲の楽譜がある場合はそれも購入するというようなことを2年ばかり続けまっした。
まぁ、お陰で所有する楽譜とCDの数がとんでもないことになってしもうたのでっすが、かなり楽譜スキルは高くなったっす。
まさか成人してから音楽理論を勉強することになるとは思いもしなんだのでっすが、実はやり始めたらハマってもうてかなり深いところまで入っちゃったのね。
なので、採譜した楽譜を書いたりするのは苦にはならなくなったのではありまっすが、ギターに限らず楽曲のほとんどは理論書ではやってはいけないとされる禁則なども使われるわけで、そういったものに直面した時、理論で頭がカチコチになってしまったオイラは
き、気持ち悪い・・・。
っていう感情が芽生えるようになってしもうたのでっす。
オイラの場合、音楽理論を勉強すればするほど、このドツボにハマってもうて、それを払拭するのに結構時間が掛かってしもた。
これはオイラだけなのかも知れませぬが、なんでも深入りは禁物っていうのがオイラの本音っす。

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