2000年某月某日。
オイラは友人と新宿で飲む約束をしておったので、遅刻せぬように早めに家を出たのでございまっすが、待てど暮せど友人が来ず、「おいおいっ!オイラもう新宿にいるんだけどっ!」と友人に電話を入れると、何とオイラの勘違いで2時間以上も早く出てきてしまっていたのであった・・・。
で、しょうがないので映画でも観て時間を潰そうと某映画館に向かうと、あと5分ほどで上映される映画があったので、何も考えず映画館に飛び込んだのね。
上映されていた映画はデンマークの変態(良い意味でね)監督、Lars von Trier(ラース・フォン・トリアー)の2000年公開のミュージカル映画、“Dancer in the Dark(ダンサー・イン・ザ・ダーク)”でございまっした。
その当時、オイラはBjörk(ビョーク)のビの字も知らなんだのね。でっすから、「主演のビョークって誰や?えっ!共演はCatherine Deneuve(カトリーヌ・ドヌーヴ)ってかっ!」とそっちに萌えたのでっした。
で、この映画をご覧になったことがある方はおわかりかと思いまっすが、トラウマ級のバッドエンディングぢゃないですか・・・。
ほとんどの人が「も、もう二度と観ねぇ・・・」というような映画なのでっすが、ミュージカル映画でっすから随所にビョークの歌声が流れ、そのあまりの素晴らしさに一発でビョークのファンになってしまったオイラはその後、劇場で4回観て、昨年は4Kデジタルリマスター版で再上映されるというのでこれにも行ってもうた・・・。
ええと、話がとっ散らかっておもさげながんす。
映画公開の翌年(2001年)にビョークが来日公演を行うというので、当然ながらオイラもチケット争奪戦に参戦。結果、3公演全て惨敗・・・。
んで、どうしても生でビョークの歌声を聴きたかったオイラは、最終的にヤフオクで東京国際フォーラム ホールCでの公演チケットを一週間に亘る激闘の末に競り落として無事に行けたのであった。
ビョークの生の歌声も本当に素晴らしかったがな。もう、別格っ!至福っ!
というようなことを、旧愚ブログのかなり初期に書いたっけね。
さて、冒頭の動画は1993年にリリースされたビョークのソロ名義の第2作、“Debut(デビュー)”に収録されている“Human Behaviour(ヒューマン・ビヘイヴィアー)”のMVでっす。製作はカナダの著名な映画監督、Michel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)ぢゃけぇ。
可愛いけど、ちょっと不気味な感じがナイスでっす。
なわけで、イントロから歌に入る冒頭部分をソロ・ギターにアレンジしてみまっした。楽譜はこんな感じでっす。
延々と続くバス・オスティナートがとても印象的で素敵。意外と曲全体のソロ・ギター・アレンジも工夫次第でええ感じになるかもしれへん。
そうそう。MTV Unpluggedでのチェンバロ伴奏のみの貴重な演奏動画もご覧くだされ。
シンプルでっすけど、オイラは結構好きざます。
さて、クラシック・ギター弾きの皆様っ!この動画を観て何かお気づきでせうか?
よ~く目を凝らして観ていただきまっすと、演奏に使用されているチェンバロになんか名前が確認出来まっすよね?
そうっ!このチェンバロは、あのDavid J.Rubio(デイヴィット・ホセ・ルビオ)が製作したものでございまっする。
うちのお店には現在、ルビオのギターが2本在庫がございまっす。チェンバロも大昔に入れたことがあって、某音楽大学に納めまっした。
面白いもので、クラシック・ギターを嗜む方は「えっ!ルビオってチェンバロ作ってたの?」、古楽器を嗜む方は「えっ!ルビオってギター作ってたの?」と反応されまっす。
はぁ~。また生でビョークを聴きてぇなぁ・・・。
コメント