
冒頭の写真はあまりにも有名なErnesto Guevara(エルネスト・ゲバラ)、通称“チェ・ゲバラ”の肖像でございまっす。
今、オイラの大好きな作家の一人である池上永一さんの壮大なエンターテイメント作品、“ヒストリア”を読んでおるのでっすが(もう間もなく読了)、この小説にチェ・ゲバラが登場いたしまっす。間違いなく傑作でっすので、興味のある方は是非ご一読を。
で、旧愚ブログでチェ・ゲバラに関連するギターソロ作品をご紹介しまっした。
チェコの作曲家、Václav Kucera(ヴァーツラフ・クチェラ、1929-2017)の貴重なギターソロ作品、“Diario(日記)”でっす。
熱心なクラギファンで現代作品がお好きな方はご存知かと思いまっするが、この作品は副題に“Ommagio a Che Guevara(チェ・ゲバラ讃)”とございまっす。
この作品の素晴らしさを広めたのは、あのNarciso Yepes(ナルシソ・イエペス)でござんしょう。
1977年にリリースされた現代作品による名盤、“Gitarrenmusik Des 20. Jahrhunderts(20世紀のギター音楽)”に収録されておりまっすし、コンサートでも演奏されちょりまっす。
なんと、ナルシソ・イエペスによる貴重な演奏動画もござる。
ムイ・ビエン!
チェ・ゲバラの生涯をモチーフにした5曲から成る作品でございまっする。
1曲目から順に“Day of Love(愛の日)”、“Day of Hate(憎悪の日)”、“Day of Decision(決断の日)”、“Day of Fight(戦いの日)”、“Day of Death(死の日)”となっておりまっする。
各曲の冒頭はこんな感じでっす。





大変ドラマチックな作品でございまっす。
終曲の“死の日”は冒頭から執拗に弱い音のゴルペ(表板を叩くことね)が使用されておりまっすが、言うまでもなく、これはゲバラの心音を表現したものでっす。
全体的に暗く重い作品でございまっすが、佳曲でっす。
楽譜はチェコのPantonというところから出版されおりまっしたが、長らく絶版となっており入手が困難でっしたけど、現在はドイツのSchottから刊行されちょりまっす。
興味のある方はこちらから楽譜が購入可能でっす。(製本版のみ)
日記は、イエペスの録音を聴いて弾いてみたくなって楽譜を購入しましたが、すぐに挫折しました。
クチェラってプラハ・ギターカルテットに同性同名の人がいましたが、同じ人でしょうか?。ジャケット写真を見るとちょっと年齢が合わないような気もしますが...
クチェラの曲はもう1曲、Stilistische Ubungen fur Gitarreという5曲からなる作品の楽譜を持っていますが、こちらはあまりぱっとする曲ではなかったような。
けんいちさん
コメントをいただき誠にありがとうございました。
>クチェラってプラハ・ギターカルテットに同性同名の人がいましたが、同じ人でしょうか?
ちょっと調べてみたのですが、わからなかったです・・・。メンバーのうちのお二人はヤナーチェク舞台芸術アカデミーでヴァーツラフ・クチェラに師事はしていたようです。
>クチェラの曲はもう1曲、Stilistische Ubungen fur Gitarreという5曲からなる作品の楽譜を持っています~
流石でっすね!この曲はフランスの彫刻家、画家、詩人のJean Arp(ドイツ名はHans Arp)への讃歌になってまっすね。
実はクチェラにはもう一つ“Novellen”という、全三楽章の作品もございまっする。
残念ながらいずれも録音、YouTube等の情報を得られまっせんでっした・・・。
やっぱり別人のようです。
プラハギターカルテットは2018年にNights in the Gardens of Spain(スペインの庭の夜)というCDを出しています。
ヴァーツラフ・クチェラ、1929-2017 が正しいとするとちょっとおかしいですね。
けんいちさん
>やっぱり別人のようです。
だと思われまっす。
プラハ・ギター・カルテットの演奏は聴いたことがないので、上記CDを探してみまっす。